ENECHANGEとインフォメティスが手を結ぶ
ENECHANGE株式会社とインフォメティス株式会社は、電力系統に関わる課題解決のための協業を開始することを発表しました。両社はそれぞれ独自の技術とサービスを有しており、連携を通じて電力の効率的な利用を促進することを目指します。
協業の背景
ENECHANGEは「エネルギーの未来をつくる」というミッションの下、2015年に設立されて以来、消費者向けの電力やガスの最適な選択をサポートするエネルギープラットフォーム事業と、電力・ガス会社向けにクラウド型のデジタルトランスフォーメーション(DX)サービスを提供するエネルギーデータ事業を展開しています。
一方、インフォメティスは、エネルギー関連データのAI解析を通じて、省エネルギーと快適な生活の実現を目指している企業です。両社は、電力系統の課題に対応するための需要調整手法であるデマンドレスポンス(DR)やバーチャルパワープラント(VPP)の活用を重視しており、協業を通じて相互にサービス連携を行うことで、電力供給の安定性を高めることに合意しました。
協業の第一弾
この協業の第一弾として、ENECHANGEのDRサービス「エネチェンジクラウドDR」に、インフォメティスの「簡易電力使用状況見える化サービス(NILM Lite)」が導入されます。これにより、DRサービスの普及をさらに進めることができ、需要家の参加を増やすことで社会全体の電力供給の安定化に寄与します。具体的な連携機能についても協議が進められています。
エネチェンジクラウドDRとは
「エネチェンジクラウドDR」は、小売電気事業者が利用可能なSaaS型のDRサービスです。このサービスは、低圧および高圧の需要家に対応し、短期間での導入と費用削減が可能です。さらに、ユーザーが求める個別のカスタマイズにも対応しています。
主な機能
- - 使用量自動連携
- - ベースライン計算
- - シフト量計算
- - ポイント付与計算
- - お客様マイページ、メール通知機能
- - 管理画面および分析画面を提供
- - 附属オプションとしてネイティブアプリ、機器の自動制御機能
公式サイト:
ENECHANGE
インフォメティスのNILM Lite
インフォメティスが提供する「簡易電力使用状況見える化サービス(NILM Lite)」は、家庭に設置されたスマートメーターから得られる電力データをもとに、AIを駆使して使用状況を5つのカテゴリに分けて可視化します。冷暖房や冷蔵庫、待機電力、照明など、機器別の使用量を推定し、家庭内の電力利用状況を直感的に把握できるようにします。この機能により、需要家のプロファイリングが進むほか、小売電気事業者の料金プラン策定にも役立つサービスへと進化しています。
未来のエネルギーと持続可能な社会に向けて
ENECHANGEとインフォメティスの協業は、再生可能エネルギーの活用と持続可能なエネルギーシステムの実現に貢献する重要なステップです。両社はそれぞれの専門性を生かし、持続可能な未来のために新たな提案を行っていくことで、より良い社会の実現を目指します。今後の進展に期待が寄せられています。