東海地域のイノベーションを加速するTongali GAPファンドとは
Tongali GAPファンドプログラムは、2015年度にスタートしたプロジェクトで、東海地区の大学が主導し、アントレプレナーシップ教育と起業支援のプラットフォームを形成しています。このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の支援を受け、2023年度には大学発新産業創出基金に採択されました。
1. Tongaliとは?
Tongali(Tokai Network for Global Leading Innovation)は名古屋大学を中心とした取り組みであり、大学や研究機関など、16機関が協力して進めています。このプログラムの目的は、ディープテックスタートアップの立ち上げを支援し、持続可能なエコシステムを構築することです。具体的には、質・量ともに充実した新産業を東海地区から世界へ展開し、大学発のスタートアップを育成する力を持つ仕組みを作り上げることです。
2. GAPファンドプログラムの役割
GAPファンドプログラムは、大学から生まれたディープテックの商業化を目指す研究者へ研究開発費を提供し、さらに起業支援を行います。特に、事業化推進機関として認定されたベンチャーキャピタル(VC)と共に、研究者が夢を実現するための伴走者として機能し、起業の道をサポートしています。
3. 伴走役としての01Booster Capital
01Booster Capitalの浜宮真輔氏は、Tongaliプラットフォームからの認定は大学発ディープテック分野での実績が評価された結果であり、今後は名古屋大学を基盤にした研究者ネットワークと自社のシード投資のノウハウを組み合わせ、新たな産業を生み出し、地域のエコシステムに波及することを目指すと述べています。
4. 未来への取り組み
今後の取り組みとしては、大学のアイディアを基にしたシード投資や、研究開発段階からの支援が行われます。また、JSTやNEDOなどの次フェーズ資金を活用して、PoC(概念実証)後の資金獲得を支援します。これにより、より多くの大学発スタートアップが事業化に成功することが期待されています。
会社概要
株式会社ゼロワンブースターキャピタル(01Booster Capital Inc.)は、シード期のスタートアップや事業会社からのスピンオフ企業への投資を行う独立系ベンチャーキャピタルです。会社設立は2022年で、東京都千代田区に本社を置いています。事業会社との共創を通じて資金的な支援はもちろん、実証連携を通じて事業成長を支援する姿勢を貫いています。
このように、Tongali GAPファンドは、東海地域におけるイノベーションをけん引する力を持つプログラムとして、今後も多くのスタートアップの成長を見守っていくことでしょう。日本の事業創造の新たな拠点として、その活動に大いに期待が寄せられています。