「たちむにぃひろば」あがってきた声
立川市に新たな緑地「たちむにぃひろば」が誕生し、2025年ランドスケープコンサルタンツ協会賞(CLA賞)の奨励賞を受賞したというニュースが飛び込んできました。このプロジェクトは、パシフィックコンサルタンツ株式会社の設計によるもので、環境の保全と創造に向けた優れたランドスケープ業務として高く評価されています。
「たちむにぃひろば」とは
「たちむにぃひろば」は、立川市の新清掃工場、つまりクリーンセンターの近隣に位置する緩衝緑地です。この緑地は、「市民に開かれ、誰もが自由に利用できる場」という基本方針のもとに設計されました。オープンスペースとしての機能を果たすこの場所には、多様なアクティビティが展開され、市民が積極的に利用できるスペースとして期待されています。
奨励賞を受賞した理由
このプロジェクトが評価されたのは、一般的に人々から隔絶された印象のある清掃工場の周辺を、市民が自由に利用できる空間に変えた点です。行政からも「新たな一歩」と位置づけられ、多くの支持を集めています。中央にある芝生広場の周りには、工事で発生した残土を活用して設けられた築山が配置され、視覚的な美しさだけでなく、周囲への侵入を抑制する機能も備えています。
環境への配慮
さらに注目すべきは、雨水流出を抑制するさまざまな手法が導入されていることです。また、既存の樹木を保護しつつ郷土の種も導入し、循環型エネルギーの再利用や維持管理費の低減を目指した設計がなされている点も評価されています。このように、環境に配慮したデザインからは、現代の持続可能な都市づくりへの意識も伺えます。
デザインの特徴
選考委員会による評議では、築山の形状が特に評価されましたが、同一デザインの築山で大小が異なるものを配置した手法については、もう一歩自由な表現が期待されたという意見もありました。しかし、全体としては、「たちむにぃひろば」の独自のデザインが土地の特性を生かしながら、スムーズに周囲と調和する様を実現していると評価されています。
パシフィックコンサルタンツ株式会社について
このプロジェクトを手がけたパシフィックコンサルタンツ株式会社は、設立から70年以上、公共インフラの整備やまちづくりに深く関わってきた企業です。ビジョンとして「未来をプロデュースする」を掲げ、持続可能な社会のため様々な価値を提供しています。今後も、その技術と視点を活かし、新たなプロジェクトを展開していくことが期待されます。
まとめ
「たちむにぃひろば」は、立川市の新たな市民の憩いの場として、また環境保護の重要性を実感させる場として期待されています。訪れた人々は、自然と都市環境の調和を楽しみながら、この場所の魅力を体感できることでしょう。今後の訪問を通じて、さらなる展開を見逃さないようにしましょう。