キヤノンの新アプリで変わる業務プロセス
2025年6月30日、キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、同社の複合機と「DigitalWork Accelerator」を統合する新しいアプリケーション「MEAP クラウドスキャン for DigitalWork Accelerator」の提供を開始します。この新機能により、複合機から直接、スキャンしたデータをDWAへ保存できるようになり、業務のデジタル化が一層進むことが期待されます。
業務効率化の必要性
近年、多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めています。その中で、紙文書のデジタル化は業務の効率化や情報資産の有効活用に欠かせないプロセスとなっています。しかし、スキャン後のファイル整理やクラウドへのアップロード作業が利便性を損ねることが多く、効率化の実現を妨げていました。
直接クラウド保存の利便性
新たに導入される「MEAP クラウドスキャン」は、PCを介さずに直接キヤノン製複合機からDWAへスキャンデータを送信し、保存が可能に。これにより、紙の書類を瞬時にデジタル化し、社内での共有が簡単に行えるようになります。特に、見積書や契約書などの書類をすぐにデジタル化できる点が大きな魅力です。
自動振り分け機能と検索性の向上
さらに、このアプリにはファイルの自動振り分け機能も搭載されています。QRコードを使用したPDF自動分割機能によって、複数の書類を同じPDFファイルにまとめている場合でも、各書類を自動的に分割して保存することが可能です。これにより、書類管理が格段に効率化され、業務のスピードが向上します。また、スキャン時にインデックス情報が自動的に登録されるため、保存された書類の検索性も格段にアップします。
多拠点での業務展開への対応
特に、多拠点でビジネスを展開する企業にとって、このアプリは大きな利点となります。各拠点で受領した書類をスキャンするだけで、本社との共有がスムーズに行えるようになり、迅速な情報の伝達と業務対応が可能になります。加えて、既存の基幹システムや他のクラウドサービスと連携し、それらのデータと新たなスキャンデータをキー情報でつなげて保存することも実現します。
今後の展望
キヤノンMJは、今後も「DigitalWork Accelerator」を基盤として、情報資産の管理機能を充実させる方針です。ダウンタイムを減らし、迅速なデータ利用を推進することで、業務プロセスの変革とDXを実現することを目指しています。これにより、企業のお客様のデータ利活用を支援し、最適な業務環境を提供し続けていきます。
今後、キヤノンの技術が企業活動にどのような変革をもたらすのか、目が離せません。