介護家族の負担感
2025-08-28 12:17:46

介護家族が抱える負担感:排泄介助に関する調査結果のまとめ

介護家族が抱える負担感:排泄介助に関する調査結果のまとめ



高齢社会が進行する中、介護に従事する家族が直面するさまざまな課題が浮き彫りになっています。その中でも、特に排泄介助は大きな負担感を伴っていることが、株式会社エス・エム・エスが実施した調査によって明らかになりました。この調査は、介護家族340名とケアマネジャー420名を対象に行われ、排泄介助についての実態が浮き彫りになりました。

調査から見えた主な悩み


1. 排泄介助の負担感
昼夜を問わず、約3人に1人の介護家族が排泄を助けることに対し負担を感じているとの結果が出ています。食事や入浴の介助よりも、この負担感は強いことが分かりました。特に、夜間の介助はストレスが大きく、6割以上の介護家族が負担を感じていると回答しています。
2. 経済的な問題
おむつ関連で抱える悩みには、コスト負担や漏れ、においの問題が挙げられ、特にコスト面での課題が上位を占めています。この結果は、いかに介護に必要な資材が経済的に負担であるかを物語っています。
3. おむつ選びの難しさ
55.1%の介護家族が「どのタイプのおむつが良いかわからない」と感じており、選択する際の情報不足が問題視されています。

ケアマネジャーの視点


調査結果では、ケアマネジャーが排泄介助に関連して被介護者に心理的抵抗感を感じることが多いことも分かりました。特に「恥ずかしい」「情けない」といった感情が多く、これが導入時の障壁となっています。また、「商品パッケージ」が導入に対する抵抗に影響を及ぼすという声も寄せられています。

デザインと機能のバランス


ケアマネジャーの提示する「吸収力」などの機能を重視する意見は多いものの、商品のデザインに関する抵抗感への配慮が不足していることが指摘されます。最近では「おむつらしくないデザイン」にすることで抵抗感を軽減できる可能性があるとされていますが、実際の提案時には、このデザインが重視されていないようです。

認知度の差


介護家族とケアマネジャーにおけるおむつブランドの認知度を見ても、ライフリー(ユニ・チャーム)が最も高く、次いでアテント(大王製紙)という結果に。介護家族とケアマネジャーの間には、ブランド認知においても10%の差が見られました。これは、情報の非対称性を示すもので、より良いサービス提供には、双方のコミュニケーションが必要です。

まとめ


超高齢社会が進行する中、介護家族の悩みや負担感を軽減するためには、ケアマネジャーと家族が共に協力し合うことが重要です。特におむつ選びに関する情報提供や、心理的な抵抗を和らげるための工夫が求められます。今後は、介護に関連する製品のデザインや機能性を見直し、実際の現場で役立つ情報発信が期待されます。

安心介護やケアマネドットコムでは、介護家族の声を受け、さらなる調査を行い、介護業界の発展に寄与していく考えです。


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