能登半島地震1周年を記念した映像アーカイブ公開
2024年元日に発生した能登半島地震から1年が経過しました。この地震に伴い、公益社団法人石川県医師会と株式会社Mutubiは、被災医師の奮闘を記録した映像アーカイブ「医師たちの奮闘 -令和6年能登半島地震/能登豪雨–」を2024年12月25日に公開しました。このプロジェクトは、災害医療の現場での経験と教訓を次世代に伝えることを目的としています。
プロジェクトの概要
本映像アーカイブは、地震と豪雨という厳しい状況に直面した医師たちの実際の活動を記録したものです。地図上で病院を選択すると、そこに関連する映像や記事へと進むことができます。これにより、各医療機関の取り組みや、発災直後からの状況を知ることができます。
石川県医師会は、災害発生の3日後から被災地での医療支援を行い、被災した医師たちとのヒアリングを実施しました。主に、能登半島の4つの市町にあるクリニックや病院の院長たちがそれぞれの経験を耳打ちし、その映像を収めました。これには、医療支援がどのように行われたか、またその後の医療機関の運営がどのように変わっていったかが含まれています。
医療体制の課題と教訓
公益社団法人石川県医師会の会長・安田健二氏は、この一連の経験から得た教訓を、他の医療関係者とも共有することの重要性を強調しています。地震や豪雨により、41%の高齢化率を抱える能登北部では、医療過疎が深刻です。この状況を打破するためには、多くの医療従事者の協力と支援が必要です。全国から派遣されたJMAT(Japan Medical Association Team)は、延べ12,000人を超える人員で、被災地に希望をもたらしました。
映像の意義
Mutubiの代表取締役社長・加藤愛梨氏は、被災地で取材した医療機関から新たな健康問題と人口減少に直面する現実を明らかにしました。このような実情を共有することは、今後の災害時の医療体制の改善に寄与するでしょう。
未来への願い
17年前にも大地震を経験した能登の医師たちは、その経験を基に災害対策の重要性を認識しています。医療が地域社会に与える影響を考えると、今後の災害に備え、多くの人たちに彼らの経験を伝え続けることが大切です。このプロジェクトは、災害に対する意識を持つことの重要性を再認識させるものであり、医療・地域づくりの未来に繋がるものといえるでしょう。
おわりに
今回の映像アーカイブは、能登半島地震を乗り越えた医師たちの姿勢を記録し、将来の医療に向けた教訓となります。詳しい情報は、公益社団法人石川県医師会および株式会社Mutubiの公式ウェブサイトをご覧ください。