新たな商業施設「KOMAZAWA Park Quarter」へのDX導入と地域密着の取り組み

東京都世田谷区に新たな商業施設「KOMAZAWA Park Quarter」が誕生します。この施設の特筆すべき点は、地域コミュニティとの深い連携を図りながら、最先端のデジタル技術を駆使して商業運営を行うことです。イマックスが監修するこのプロジェクトは、商業施設向けリーシングDXシステム『ショップカウンターエンタープライズ』を活用し、テナント募集から管理業務までを一元的に効率化します。

「KOMAZAWA Park Quarter」は、駒沢大学駅から徒歩わずか1分という便利な立地にあり、駒沢オリンピック公園に面した緑豊かな環境を特徴としています。開業は2025年11月を予定しており、17の店舗が出店予定です。イマックスはこの商業施設を通じて、駒沢の新たなライフスタイルを提案するとともに、地域の人々が集う場として機能することを目指しています。

イマックスは不動産事業や地域づくりを行う企業であり、「駒沢こもれびプロジェクト」などを通じて地域活性化にも注力してきました。しかし、今回の商業施設運営は彼らにとって初めての挑戦です。これまでの経験や仕組みがない中で、どのように効率的な運営を行うかが大きな課題でした。特に、リアルタイムで変動する賃料システムである歩率契約において、正確な売上データの記録は不可欠です。そのため、初期段階からデジタル基盤を整えることを重視し、ショップカウンターエンタープライズを導入しました。

新たなテナント募集サイトが立ち上がる予定で、これにより常設テナントとイベントスペースを効率的に管理できます。特に注目すべきは、屋上ビオトープや地下ギャラリーなどのイベント専用区画が用意されており、地域のニーズに応じた多彩な利用が可能になる点です。現状、常設区画はすでに全て契約が完了していますが、今後のテナント変更や新規出店の可能性も考慮し、柔軟に対応できるように仕組みを整えていくとしています。

イマックスのプランは、地域とのつながりを一層強化することにもあります。隣接するIMAX4ビルのスタジオを地域活動に提供し、既存の地域メディア「今日の駒沢」との協力も模索しています。このようにして、商業施設と地域のメディアを結ぶエコシステムが構築され、資源の相互利用や情報の流通が促進される見込みです。

イマックス不動産事業開発室の室長、齋藤剛氏も「商業施設運営は初めての挑戦で、地域に根差した施設づくりを行うために、透明性の高い運営体制が欠かせません。ショップカウンターエンタープライズは、イベントと常設のテナント管理、さらには売上管理を一元化できる点が魅力です」と語っています。

今後は、地域の皆さんと共に「KOMAZAWA Park Quarter」を育てていくことを楽しみにしており、地域コミュニティとの連携をさらに推進していく意向です。デジタルな基盤を持つことで、地域に根ざした商業施設運営が如何に実現可能か、注目が集まります。地域の活性化とともに、新たな生活スタイルを提案する「KOMAZAWA Park Quarter」は、厳しい時代にあっても明るい未来を見据えた企画となり得るでしょう。