新しいヘルスケアの進化
2025-10-16 17:31:57

NANO MRNAとSBIグループの提携が示す新しいヘルスケアの進化

新しいヘルスケアの姿を描くコラボレーション



2025年10月8日、東京証券取引所内の兜クラブで、NANO MRNA株式会社の代表取締役社長である秋永士朗氏が主催する、SBIグループとの提携発表会見が行われました。この記者会見では、RNA創薬の革新と金融の新たな結びつきについて触れられ、業界における期待感が高まりました。

新たな挑戦の背景



NANO MRNAは、バイオテクノロジー業界の資金調達問題を解決するため、金融機能を取り入れた「コングロマリットモデル」を構築する方針を示しました。秋永社長は、「私たちの持つ創薬技術を活かし、革新技術を有する企業の支援を行うことで、株主価値の向上を図ります」と述べ、期待を寄せました。また、新たに設立された「Nano Bridge Investment」が、SBI新生企業投資と共にファンドを運営し、バイオ・ヘルスケア分野での成長を加速させる狙いを持っています。

SBIグループの視点



SBI証券の石井巨道シニアマネージングディレクターも登壇し、日本のバイオ・ヘルスケア産業が直面している資金調達の困難について言及しました。「“バイオ100均問題”という現象が多くの企業の成長を妨げています。」とし、資金調達の問題を解決するためには、戦略的M&Aなどが必要だと提言しました。この提携が、その解決策の一環であることが強く感じられました。

期待される未来像



NANO MRNAが掲げる初期ファンドは、100億円規模で、将来的には300億円に拡大する計画です。また、RNA創薬や再生医療、AIを活用した新たな技術を持つ企業に重点投資する方針が示されています。これにより、ヘルスケア業界での革新を促進し、未来の医療の形を変えていく意義深い取り組みとなることでしょう。

新たな経営体制の強み



新たな体制としてCIOに就任した飯野智氏とCGO富所伸広氏が、それぞれの戦略を説明。飯野氏は「M&Aとレイトステージ投資をうまく組み合わせ、資金供給モデルを構築することで、投資先企業の成長を支援しましょう」と強調しました。富所氏は、埋もれた技術が多く存在することを指摘し、その技術を活かすことで新たな価値を生む可能性を語ります。

メディアの注目も集める



会見中、多くの質問が飛び交い、登壇者たちはそれに対して真摯に応じました。その姿勢からは、新ビジネスモデルに対する強い熱意と自信が伝わりました。最後に秋永社長は「ヘルスケア分野の革新を金融の力で加速させ、未来の医療を変えていきたい」と締めくくり、期待をもって新たなスタートを切る姿勢を示しました。

今回の発表は、ヘルスケアと金融が交わる場での新しい可能性を広げる取り組みとして、多くのメディアの関心を集めています。この新たなコラボレーションが、今後どのような成果を生むのか、大いに注目です。

記者会見の様子をYouTubeでご覧いただけます。

会社概要


  • - 社名: NANO MRNA株式会社
  • - 代表者: 代表取締役社長 秋永士朗
  • - 本社所在地: 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー26階
  • - 設立年: 1996年6月
  • - 資本金: 166百万円
  • - 従業員数: 20名
  • - 事業内容: 医薬品の研究開発および製造


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