新しい測位システム
2025-10-01 13:46:28

携帯圏外での高精度測位を実現するCALINT MobileとSONY Spresenseの連携

高精度位置測位システムの登場



株式会社moegiは、東京都武蔵野市に本社を構える企業で、位置情報アプリ「CALINT Mobile」の新バージョンを発表しました。今回のアップデートでは、SONY製のIoT開発ボード「Spresense」を利用した高精度GNSS受信デバイスが実現され、特に携帯電話の通信圏外でも安定した位置情報の取得が可能となります。

背景と課題



従来は、スマートフォンで位置情報を得る際にはGPSとモバイル通信の補正データを併用するのが一般的でしたが、山間部や屋外の特定の地域では、モバイル電波が届かず位置情報の精度が著しく低下するという問題がありました。携帯電話の通信が使用できない状況では、位置測位の信頼性が損なわれるため、これに対する解決策が求められていました。

日本独自の衛星測位システム「みちびき」



位置情報測位の分野では、日本の準天頂衛星「みちびき」が重要な役割を果たします。「GPS」という言葉が幅広く使われている中、実際にはこれはアメリカの衛星測位システムを指します。他にも、ロシアの「GLONASS」、欧州の「Galileo」、中国の「BeiDou(北斗)」など、さまざまな衛星システムが存在しています。moegiは、これらのシステムに加え、「みちびき」を用いることで、特に日本地域における高精度な位置情報取得を目指しています。

新システムの特徴



この新システムでは、SONYの「Spresense」を活用し、みちびきの信号のみを受信する高精度GNSS受信システムを開発しました。CALINT MobileとのBluetooth接続により、携帯電話ネットワークに依存せずとも、正確な位置情報を取得し、表示することが可能です。

特徴一覧


  • - スマートフォン(iPhone)とSpresenseデバイスのみで簡単に利用可能
  • - モバイル電波が不要で、どこでも稼働が可能
  • - GPS単独と比較して大幅に高精度
  • - 準天頂衛星「みちびき」からの信号に特化
  • - CALINT Mobileとのスムーズな連携が実現

活用シーン


この技術は、山岳地域や離島での使用、また災害時や通信インフラが不安定な場所での信頼性向上に寄与することが期待されています。特に防災や安心安全サービスにおいて、位置情報の正確性が求められる状況での活躍が見込まれています。

モニター募集のご案内


現在、本システム用ハードウェアに関して、精度や使いやすさを実証していただけるモニターを募集しています。興味のある法人や団体の方々には、デポジット制でハードウェアを貸お出しする予定です。募集は年内いっぱいを予定していますが、応募が多い場合には早めに締切ることもあるため、ご了承ください。

詳細や応募は弊社の公式ウェブサイトまたはお問い合わせフォームからご確認いただけます。

今後の展開


今後、位置情報管理ソリューションとしてのCALINT全体との連携を進め、商用提供の時期や価格プランの情報を明らかにしていく予定です。また、チーム共有や履歴管理などの追加機能の搭載も検討しています。

株式会社moegiについて


株式会社moegiは2018年に設立され、位置情報管理ソリューション「CALINT」を中心にICTサービスを提供しています。東京都武蔵野市に本社を持ち、福島県に活動拠点を設けて地元連携事業も展開中です。水に関する事業やいわきメダカの学校の運営など、地域に根ざした取り組みを行っています。

詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください: moegi.jp


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