アモニア輸送船設計承認
2025-03-14 15:07:25

商船三井がアモニア燃料の大型輸送船設計を承認、持続可能な海運の未来へ

商船三井がアモニア燃料による大型輸送船の設計を承認



株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区)は、名村造船所および三菱造船株式会社と共同で開発していた「大型アモニア輸送船」の設計基本承認を、一般財団法人日本海事協会(NK)から取得しました。このプロジェクトは2021年に始まり、持続可能な海運の実現に向けた重要な一歩となります。

アモニア燃料の利用拡大を目指す



この新型輸送船は、ゼロカーボン燃料としてのアモニアや水素キャリアとしての利用拡大を目的としています。特に、発電所におけるアモニア燃料のトランジション需要が増加する中、大型LPG・アモニア輸送船(VLGC・VLAC)を超える大容量の貨物槽を備え、低エミッション輸送を実現。これにより、国内主要な発電所へのより効果的な輸送が可能になります。

特筆すべきは、発電所やアンモニア供給基地との荷役時の整合性が既存のVLGCとほぼ同等であり、入港制限もクリアしています。この特徴を持つ船型は、航行の効率性を向上させ、持続可能なエネルギーの輪を広げる役割を果たすでしょう。

安全性を最優先した設計



NKによる基本計画図面の審査とリスクアセスメント(HAZID)を経て、アンモニアの毒性を考慮した安全性を最優先に設計されています。このHAZIDでは、潜在的な危険性を専門家が検討し、十分な対策が施されています。

商船三井グループは2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目指しています。目標達成に向けて「BLUE ACTION 2035」と「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」に沿った取り組みを進めており、クリーンな代替燃料の導入に加え、クリーンエネルギーを供給するインフラ企業として持続可能な社会の実現を目指して邁進しています。

未来を見据えたクリーンエネルギー供給



アモニア燃料は、脱炭素化社会への移行において欠かせない要素となります。商船三井の新たなアモニア輸送船は、環境に配慮した社会づくりに貢献することが期待されています。海運業界でも、このような新技術が導入されることで、今後のエネルギー供給の在り方が変わっていくことでしょう。

これからも商船三井は、持続可能な海運の実現に向けて進化を続けていくことでしょう。今後の展開から目が離せません。


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