エコ建築の新常識
2025-09-02 10:03:15

ADIが推進するエコな建築物ライフサイクル可視化の取り組みとその成果

ADIが進める環境施策



株式会社アーキテクト・ディベロッパー(略称:ADI)は、東京都中央区に本社を構え、持続可能な建築を目指しています。特に注目されるのが、賃貸集合住宅「LiVLi」のモデル物件における環境施策です。ここでは、外壁下地パネルの木製化、100%リサイクル石膏ボードの導入、共用部の電力を自家発電で賄うという3つの施策を採用し、これらがどのようにCO2排出量に影響を与えるかを検証しました。

3つの施策の効果



それぞれの施策がもたらすCO2削減効果は以下の通りです。
1. 外壁下地パネルの木製化:約0.7トンのCO2を削減。
2. 100%リサイクル石膏ボードの導入:約8.6トンのCO2を削減。
3. 共用部電力の自家発電:これが最も顕著で、約216.6トンのCO2削減を実現しました。

特に、自家発電は環境負荷を大きく軽減することができ、他の施策たちは、将来的な拡張により累積的な効果が期待されています。

見える化でCO2削減を直感的に理解



CO2削減効果を直感的に理解できるように、削減量を「杉の木が吸収するCO2量」として換算しました。
  • - 外壁下地パネルの木製化が約55本分。
  • - 100%リサイクル石膏ボードの導入が約617本分。
  • - 共用部の自家発電が約15,472本分に相当。
この「見える化」により、消費者とのコミュニケーションが促進されるのです。

算定方法と客観性



CO2の排出量を算定する際には、経済産業省や環境省が定めた「カーボンフットプリント ガイドライン(2023年)」及び国際的な基準であるISO 14067:2018に従って行われました。このアプローチにより、客観的なデータを基にした算定が可能となっています。

  • - 一次データの使用:原則として一次データを利用。
  • - 二次データの使用:一次データの取得が難しい場合には、あらかじめ決めたシナリオに基づく二次データを使用。
  • - 排出原単位の参照:IDEA Ver. 3.4や環境省の排出原単位DBを参照し、正確な算定を実施。
これにより、建築物ライフサイクルの全体的なCO2排出量を正確に把握することができました。

将来的な展望



今回の成果は、建物ライフサイクルにおけるCO2排出量を見える化することで、現状把握の助けとなり、今後の設計や調達、運用の改善へとつながることを示しています。建設業界全体でライフサイクルアセスメント(LCA)が進んでおり、ADIもこの知見を「グリーントランスフォーメーション(GX)」に生かすことで、持続可能な未来を築くための施策を進めています。

ADIは、「美しい暮らし方を住まいから」という理念を掲げつつ、未来に向けて環境を意識した不動産運用のソリューションを創出していきます。具体的には、今回得られたデータを基に、さらなる施策の検討と実行に取り組んでいく予定です。

【企業情報】
  • - 会社名:株式会社アーキテクト・ディベロッパー
  • - 所在地:東京都中央区銀座4-12-15歌舞伎座タワー10階
  • - 代表者:代表取締役社長木本 啓紀
  • - 創業:2008年10月1日
  • - 事業内容:土地活用事業不動産開発事業、リブランディング事業、プロパティマネジメント事業
  • - URLhttps://adi.jp


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: 建築 ADI ライフサイクル

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。