大和ライフネクストとロボットの新たな取り組み
大和ライフネクスト株式会社が、管理業務の効率化を目指し、ロボットとセキュリティシステムの融合に向けた実証実験に成功しました。この取り組みは、ロボットを導入しやすい環境を整備する「ロボットフレンドリー化」の一環として、経済産業省の補助事業にも採択されています。
実証実験の概要
この実証実験は、2025年1月7日から9日にかけて、大和ライフネクスト株式会社の本社オフィスで行われました。本プロジェクトは2024年9月に始動し、株式会社Octa Roboticsや綜合警備保障株式会社との連携によって、ロボットとセキュリティシステムの連携が実施されました。今回の実証実験の目的は、ロボットが稼働しているセキュリティシステムの状況下で、どのように業務を遂行できるかを確認することです。
各社の役割は次の通りです:
- - 株式会社Octa Robotics:セキュリティシステムとの連携を図る管理サーバーの開発とプロジェクト管理
- - 綜合警備保障株式会社:警備システムのカスタマイズと設置
- - 大和ライフネクスト株式会社:実証実験の実施とタスク検証。
実証実験の結果
実証実験では、ロボットが建物内のセキュリティシステムを維持しながらも、様々な業務を順調に遂行できることが確認されました。特に、無人の時間帯においてもロボットが自らタスクを行える状態を実現した点が評価されます。
実証シーン
1.
警備ロボットの巡回
建物内のセキュリティシステムが稼働している中でも、警備ロボットが自動で通過するエリアのセキュリティを一時解除しながら巡回を行いました。
2.
清掃ロボットによる掃除
同様に、警備ロボットからの支援を受けつつ、清掃ロボットが建物内の巡回清掃を行う様子も確認されました。
これにより夜間や無人状態でも、警備と清掃の業務をロボットに任せることが可能になりました。
今後の展開
ロボットの活用を進める中で、「ドア連携」や「エレベーター連携」と並び、セキュリティシステムとの連携が大きな課題として残っていました。この実証の成功を受け、今後はセキュリティを強化しつつ、複数のロボットの同時稼働を実現するためのシステム開発が進められる予定です。
大和ライフネクストは、効率的な管理品質の向上に向け、新たな建物管理のサービスを開発・販売していく方針です。
人とITの融合を目指す
大和ライフネクストでは、建物管理に携わる業務を「人でなければできない作業」と「機械に置き換えられる作業」に分け、効率化を図っています。デジタル化を推進することで、得られるデータを分析し、課題や異常を指摘し改善策を提案することが可能です。
大和ライフネクストの紹介
大和ライフネクスト株式会社は、マンションや商業施設など多岐にわたる建物管理サービスを提供しています。顧客の生活や不動産に寄与するため、新しい価値を創造し続けることを目指しています。
基本情報
- - 代表者:代表取締役社長 齋藤 栄司
- - 資本金:1億3,010万円
- - 設立:1983年3月8日
- - 所在地:東京都港区赤坂5-1-33
- - コーポレートサイト:大和ライフネクスト
この取り組みは、今後の建物管理業界における大きな進展を示唆するものであり、ロボットの安全な活用に向けた第一歩となるでしょう。