新時代の推し活
2025-05-15 11:23:37

Z世代の「推し活」に関する実態調査が明らかにした新しい消費行動

Z世代の新しい「推し活」スタイルを探る



株式会社テテマーチが運営する「サキダチラボ」は、Z世代の大学生・大学院生350名を対象に「推し活」に関する意識調査を行いました。近年、推し活は単なる趣味を超え、Z世代の消費行動や価値観に深く浸透した文化として確立されています。SNSの普及により、推しとの距離感が近づき、リアルとデジタルが融合した新しい楽しみ方が広がっています。この調査の結果からは、彼らの新しい消費行動が見えてきました。

調査の概要


本調査では、Z世代の現役大学生や大学院生350名を対象に、推し活に関する意識や行動を調査しました。具体的には、推し活にかける時間やお金、情報の収集方法などが問われました。調査結果は、彼らの金銭感覚やライフスタイルに関する示唆を含むもので、企業のマーケティング戦略の参考にもなる内容です。

堅実な消費行動


調査結果から明らかになったのは、Z世代の多くが推し活において比較的堅実な消費行動を示していることです。具体的には、推し活にかける時間は「週5時間未満」が63.1%、お金は「月3,000円未満」という無理のない範囲で楽しむスタイルが主流です。

支出の傾向


推し活における支出は“体験型”が重視されており、「イベント参加」に最も多くの票が集まりました(40.9%)。次いで、公式グッズ購入やCD・DVD購入が続きます。多くの大学生は物よりもリアルな体験を重視する傾向があるようです。

情報収集の中心はSNS


Z世代の推し活で、情報収集の中心となっているのは圧倒的にSNSです。全体の86%がSNSを通じて情報を得ており、特に熱心な層はTwitterの利用率が95.5%という高い数字を記録しました。InstagramやYouTube、TikTokも利用されていますが、ライト層はSNSだけでなく、テレビや友人からの情報を重視しているようです。

人気と応援スタイルの違い


調査の結果、最も支持されている推しは「Mrs. GREEN APPLE」と「乃木坂46」で同率1位でした。K-POPアイドルも人気ですが、その応援スタイルには明確な違いが観察されました。SNSでの言及数を比べると、意外にもJ-POPアイドルの方がK-POPアイドルよりも多くの言及を得ていることが分かりました。

お金の「作り方」にも影響


推し活に積極的な層は、節約やバイトの掛け持ちによって資金を作り出そうとする動きが見受けられます。特に節約を意識する層が95.5%に達し、資金確保のために努力を惜しまないことが伺えました。一方、ライト層は無理のない範囲で楽しむ傾向が強く、「特に意識していない」という回答も見られました。

情報発信の傾向


ライト層は情報発信に対して消極的で、「まったく発信しない」と回答した人が49.1%にのぼります。彼らは情報を受け取る側として、純粋にコンテンツを楽しむタイプです。対照的に、ヘビー層は情報発信に積極的で週に1回以上の頻度で発信するユーザーが多く、推し活のコミュニティ全体の熱量を引き上げていると言えるでしょう。

まとめ


今回の調査から、Z世代の推し活は一見多様でありながらも、堅実な消費行動に支えられていることが浮き彫りになりました。企業にとって、推し活をしっかりと理解し、ライト層からヘビー層まで広く対応できる戦略が求められます。この新たなトレンドを受け止め、世代に合ったアプローチを模索することが、今後の成功につながるでしょう。


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