最新の不正利用対策を探る「キャッシュレスセキュリティレポート2024年10-12月版」発表

キャッシュレスセキュリティレポート2024年10-12月版が発表

2024年の秋、かっこ株式会社と株式会社リンクが連携して発表した「キャッシュレスセキュリティレポート」では、クレジットカードによる不正利用の実態が浮き彫りとなりました。特に、フリマアプリ悪用による恐ろしい事件が取り上げられています。

この四半期における主なポイントには、総額1億円を超えるクレジットカード不正利用事件の概要やその立案者の逮捕が含まれています。指示役を逮捕するという捜査の新たな潮流は、これまであまり注目されてこなかった犯罪の背後に迫るもので、今後の不正対策に大きな影響を及ぼすでしょう。

1. クレジットカード不正利用事件の全貌

このレポートでは、フリマアプリを利用した不正利用の手口についても詳述されています。闇バイトによって募られた実行犯たちは、出品や購入、送金を組み合わせることで、極めて手の込んだ手法を用いていました。このように巧妙な方法で不正が行われていることが、リスクを高めています。

2. ECにおける不正利用動向の分析

次に、ECサイトにおける不正利用の状況が報告されており、過去数年間のデータをもとに被害額やトレンドが示されています。特に、少年や若者などの新たな犯罪者層が形成されていることが指摘されており、これが今後の業界に与える影響を懸念させる要素でもあります。

3. クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】の改定

今回のレポートでは、改訂された「クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】」の内容も重要なポイントです。このガイドラインでは、特にEC加盟店に求められる対策が厳格に明記されています。代表的な改訂項目には、ECサイトのシステムに関する脆弱性対策や、EMV 3-Dセキュア導入などがあり、これらの対策によって、不正利用の撲滅を目指しています。

4. データのダウンロードとビジョン

このレポートは、業界関係者だけでなく、一般の方々にも役立つ情報が盛り込まれています。特に自社の不正被害が他社と比較してどのくらいなのかを知ることができ、また最新の不正手口を把握するうえで非常に有益です。資料は、各社のウェブサイトからダウンロード可能です。今後も、これらの取り組みを通じて、安心・安全なオンライン取引の環境づくりが進められることでしょう。