アルフレッサとケイファーマが再生医療の強化に向けた業務提携契約を締結
日本の再生医療の進展にとって大きな一歩が踏み出されました。アルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福神雄介)は、株式会社ケイファーマ(本社:東京都港区、代表取締役社長:福島弘明)との間で、iPS細胞由来の再生医療製品にかかわる業務提携の基本契約を締結しました。この契約により、両社は亜急性期脊髄損傷に特化した治療薬の供給体制を構築するための共同研究開発を行います。
1. 提携の背景
再生医療は、従来の治療法では効果が得られなかった疾患に希望を与える分野として、国民の関心が高まっています。2025年9月までに日本国内では21品目の再生医療製品が承認され、さらなるiPS細胞由来製品の承認も期待されています。アルフレッサグループは、医薬品の安定供給を支える役割を果たしており、再生医療分野でも一貫した供給業務を推進しています。
2. 業務提携の内容
業務提携基本契約に基づき、両社は以下の内容に合意しました:
- - アルフレッサとケイファーマは、亜急性期脊髄損傷治療薬(KP8011)の治験製品および市販品について、供給体制を共同で開発すること。
- - アルフレッサグループは、亜急性期脊髄損傷治療薬の市販品に関する日本国内での独占的卸売販売権を取得。
- - 同じく、治験製品の輸送・配送に関しても日本国内での独占権を確保すること。
3. ケイファーマの概要
ケイファーマは、慶応義塾大学から生まれたバイオベンチャーで、中枢神経領域にフォーカスしたiPS細胞を用いた創薬や再生医療の事業展開を行っています。その治療薬KP8011は、iPS細胞由来の神経前駆細胞を用いた新しい治療法を目指しています。
4. 今後のスケジュール
- - アルフレッサ取締役会決議日: 2025年11月5日
- - 契約締結日: 2025年11月6日
- - 業務提携の開始日: 2025年12月3日(予定)
5. 今後の展望
今契約の影響は短期的には軽微であると考えられていますが、中長期的には、再生医療の製品供給における機能強化が期待され、さらに多くの患者に新しい治療法を届けるための基盤が整います。アルフレッサとケイファーマの提携による取り組みは、再生医療分野のさらなる発展に寄与するでしょう。
この提携により、アルフレッサグループは、今後も再生医療製品の安定した供給体制の構築を加速し、患者の期待に応えていくことを目指します。引き続き、業界全体の進展にも注目が集まります。