AIとの協働促進の新指標『AI協働力』の登場
AI技術の発展に伴い、企業ではAIと人間の協働がますます重要になっています。株式会社ハイヤールーがこの度発表した『AI協働力』は、エンジニアがAIエージェントとどの程度良好に協働できているかを測定する新たな指標です。この指標は、企業におけるAIの活用法を見直す契機となるでしょう。
AI協働力とは?
『AI協働力』は、ハイヤールーが過去に300社以上で集めた116万件の評価データを基に開発された評価設計で、5つの領域と13の評価観点で構成されています。この新しい評価体系は、従来の「使用量」重視の指標から一歩進めて「質」を重視した内容となっています。
評価対象はAIの出力ではなく、人間の行動に焦点を当てています。つまり、エンジニアがAIにどう指示し、どのように判断を変化させたかを測定することで、実際のスキルを把握します。これにより、AIの成長に対して一貫した評価基準を提供することが可能となりました。
量から質への移行
これまで、企業ではAI利用の「量」をKPI(重要業績評価指標)として掛けてきましたが、このアプローチには限界があることが指摘されています。特に、AIの使用量が多い人が必ずしも高い成果を出せるわけではないとのデータも次々と報告されています。これに伴い、従来のコスト管理と衝突することもあり、企業内ではこの評価方法に対する見直しが進んでいます。
ハイヤールーの代表取締役、葛岡宏祐氏は「問われるのは『どれだけ使ったか』ではなく、『どれだけ的確に使えたか』」と語り、質的な評価の重要性を強調しています。
「AI協働力」の評価設計
『AI協働力』は、次の5つのサブ領域と計13の評価観点に基づいて測定されます。
- - 意図の仕様化(Intent Specification) : AIに何を作りたいかをどう伝えられるか。
- - 環境構築(Environment Engineering) : AIが正しく動く環境を整えられるか。
- - 共同推論(Co-Reasoning) : AIとの対話を通じて問題解決ができるか。
- - 実行の統制(Execution Control) : AIの実行を管理できるか。
- - 出力の品質保証(Output Quality) : 出力されたものが妥当であるかを検証できるか。
特に、実データでは「共同推論」が最も低いスコアである48.6%であり、エンジニア達のAIとの対話能力にはまだ改善の余地があることがわかりました。この部分が改善されることで、AIとエンジニアのより良い協働が実現できると考えられます。
無償のホワイトペーパーとオンラインセミナー
評価体系の詳細を解説したホワイトペーパー『AI協働力』は無償で提供されています。内容には、5つのサブ領域と13の評価観点の設計、ルーブリックの仕組み、さらには2万件を超える実スコア評価が含まれており、実際のスキルがどのように測られるかに関する深い洞察が得られます。
さらに、2026年9月3日(木)にはオンラインセミナー『AI協働力は量から質へ——生産性の差を生む'AI活用の質'の見極め方』が開催されます。このセミナーでは、AIを活用する際の評価基準と評価方法が解説され、エンジニアリングマネージャーや経営層にとって非常に有益な内容となっています。
まとめ
ハイヤールーの『AI協働力』は、AIとの協働を促進するための新たな指標です。これにより、企業は質的な評価手法を通じて、AIと人間の協働をさらに向上させることができるでしょう。AI活用の質を見極めるための第一歩として、ぜひホワイトペーパーやセミナーに参加してみてはいかがでしょうか。