AIを活用した不動産DXの推進と未来を探るフォーラムの開催レポート
2023年12月11日、AIデータ株式会社(本社:東京都港区)は、不動産業界におけるAI活用とデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進をテーマにした「AIエージェント×AXフォーラム~不動産~」を開催しました。本フォーラムでは、業界が直面する「分断データ」「属人化」「情報非連携」といった構造的な課題を打破するための実践的なアプローチが紹介されました。
セッション1: 部分最適化と全体最適化の二重構造が解決の鍵
登壇者: AOSグループ代表 佐々木 隆仁氏
最初のセッションで、佐々木氏は不動産業界の多くの業務が依然として紙やExcelで運用されていることを指摘しました。「部分最適」と「全体最適」が相反することで、意思決定の遅れや知識の断絶が発生しており、DX推進の大きな妨げとなっています。
彼は、非構造データを統合し活用する「再生AI参謀システム」を提案。このシステムにより、現場の即応性と経営の知識の活用を両立させ、真の不動産DXを実現するための基盤を築くことが可能だと述べました。データ資産の再生が進めば、業界の全体最適化につながり、よりよい成果をもたらすことが期待されます。
セッション2: AIで変化する不動産テックの最新動向
登壇者: リーウェイズ株式会社代表取締役CEO 巻口 成憲氏
次に、巻口氏が登壇し、世界各国の不動産テック市場の動向について説明しました。米国ではすでに多くのプロセスにAIが導入されており、業務の効率化と質の向上が図られています。しかし、日本は依然として紙文化から脱却できず、DXが進まないことが指摘されました。
これに対抗するため、生成AIや統合インフラの導入が必要とされ、企業の競争力を高める鍵となると強調されました。
セッション3: “7人のAI侍”による全体最適化
登壇者: AIデータ株式会社CTO 志田 大輔氏
志田氏は、不動産業務のデータ分断と属人化の問題に対する解決策として「AI RealEstate on IDX」を紹介。このシステムでは、専門的支援を行う7人のAI参謀が、各領域の業務をサポートし、横断的に分析を行います。
地の利を活かし、業務の質とスピードの向上を図ることが可能になると説明しました。
セッション4: AIが変える退去立会の新常識
登壇者: REMODELA株式会社代表取締役 福本 拓磨氏
福本氏は、AIを用いた新しい立会スタイル「AI退去立会」を提案しました。このシステムにより、立ち会いのプロセスがスマートフォンで自動化され、従来の業務が大幅に短縮される事例が報告されました。現場知識と最新技術の融合が、業務効率化への鍵であると強調しました。
セッション5: AIを活用した物件コンテンツの成功事例
登壇者: 株式会社スペースリーCMO 酒井 隆弘氏
酒井氏は、AIを用いた物件コンテンツ制作の具体的な取り組みについて説明しました。AIを活用することで、業務の生産性が向上するだけでなく、顧客体験の最適化も実現できることが示されました。
彼は、不動産業界におけるコンテンツDXの可能性を強調しました。
まとめ
本フォーラムでは、不動産業界の課題解決に向けたAIとDXの具体的な取り組みが多く紹介されました。業界の未来を切り開くための重要な一歩となることでしょう。AIデータ社は今後も、不動産テックの発展に貢献することが期待されます。