新番組「バイスタンダーvoices」の登場
119の日に合わせて、救命現場に居合わせた人々のリアルな体験を届ける新たな試みが始まりました。番組名は『バイスタンダーvoices』。今回の取り組みは、救命行動に参加した市民、いわゆるバイスタンダーの声を発信し、彼らの心のケアを促進することを目的としています。
 バイスタンダーとは?
バイスタンダーとは、事故や急病などの救命現場に偶然居合わせ、その場で救命行動をとった人々を指します。彼らは勇気を持って行動し、命を救うために尽力しますが、その後には多くの心理的負担がのしかかります。自責感や孤独感に悩む方々に、どのように対応すれば良いのかがこの新番組の焦点です。
 取り組みの背景
救命現場にいた市民の中には、「もっと良い手当ができたのではないか」と自責の念に駆られる人が少なくありません。しかし、そうした気持ちを声にする機会は極めて限られており、彼らは孤独を感じることが多いのが現実です。NPO法人AQUAkids safety projectの救命事業部は、2024年からバイスタンダーサポートサイトを運営し、気軽に意見や相談ができるオンライン窓口を開設する予定です。
この窓口では、「同じような経験をした人の話を聞きたい」といった要望が多く寄せられ、孤立感を緩和する手段が求められています。その一環として、番組制作が進められました。
 番組の目的
『バイスタンダーvoices』は、以下のような目的で放送されます。
- - バイスタンダー当事者へ、他の体験者の声を聞くことで「自分だけではない」と感じ、孤立感を和らげる。
 - - バイスタンダーの家族や周囲の人々が、当事者の心情を理解し、寄り添うきっかけにする。
 - - 救命関係者が市民の心的負担の実態を把握し、支援体制の検討材料とする。
 
このように、社会的に意義のある内容を通じて、勇気ある行動を称賛しつつも、「救助者も支える文化」を育てることを目指します。
 実際に参加したバイスタンダーの声
出演者には、救命現場に居合わせた市民が登場し、実体験を話していただきます。あるバイスタンダーは、「救命現場に遭遇した後、不安になるのは普通のことです。誰かに話を聞いてもらったり、番組を通じて心が軽くなることが大切です」と語っています。
また、別の方は「孤独な気持ちを解消するためにも、自分を労わり、他の人に相談することが重要です」とアドバイスをされています。
 放送概要
この番組は、2025年11月9日(119の日)にリリースされ、配信はstand.fmで行われます(
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 代表者からのメッセージ
NPO法人AQUAkids safety projectの代表であるすがわらえみ氏は、「この仕組みを通じて、救命に立ち会った方が抱える不安や気持ちに寄り添うことが目指されています」と強調します。また、視聴者には「同じような気持ちを抱えている人がいることを知り、心が軽くなるきっかけになってほしい」と語っています。
 今後の展望
今後、救命現場に居合わせたバイスタンダーたちが直面する「怖い」「不安」といった感情からの支援があれば、より多くの人が行動を起こすきっかけになるでしょう。そして、その先には救命率の向上が期待されます。
 お問い合わせ
本件についての詳細や相談は、NPO法人AQUAkids safety project事務局へお問い合わせください。E-mail: 
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