新NISA制度の1年:資産形成の意識と実態を探る調査結果
メットライフ生命保険株式会社は、新NISA制度の開始から1年経過したことを記念し、全国の20代から60代の男女約3,000人を対象に資産形成に関する調査を実施しました。この調査の結果、NISA利用者の4人に3人がプラスの運用成果を上げ、さらに金融や経済に対する関心も高まっていることが明らかになりました。
調査の背景
2024年の新NISA制度の導入から、さまざまな経済的な変動がありました。物価高や市場の急変といった影響がある中、利用者がどのように資産形成を行っているのか、その意識と実態を探ることが重要です。
1. 運用成果と運用金額
調査結果によると、新NISA利用者の運用成果は全体の4人に3人がプラスと回答しました。具体的には、「0円以上10万円未満」が最も多く、実に3割弱を占めました。運用資金については「100万円未満」が多く、個別国内株式に投資するケースが目立ちました。特に20代は海外株式への投資比例が高く、金融商品の選定に当たっては信託報酬のコストを重視する傾向があります。
2. 相場変動時の意識と行動
相場が急変した際の意識調査では、NISA利用者の約9割が投資を継続したいと考えており、約7割が市場の変動をチャンスとみなしています。一方で、非利用者は不安を感じやすく、投資をやめたいとの意向が強いことが示されました。これは、NISA制度がもたらした教育効果や意識改革の一端とも言えます。
3. 投資意欲
さらにNISA利用者の約7割が節約よりも資産運用の重要性を感じているのに対し、非利用者は逆に節約を重視する姿勢が強く見られました。NISA利用者は長期的な視点での運用を目指し、相場が大きく変動しても投資を続ける意欲が高いと報告されています。
4. 金融リテラシーの向上
NISA利用者は金融に関する学びの意欲が高く、有償でも学ぶ意向のある人が4割を超えました。また、学びにおいてはYouTubeやSNS、書籍とういろんなメディアを利用していることがわかりました。非利用者に比べると、金融教育への関心が劇的に高まっています。
結論
メットライフ生命の調査結果は、新NISA利用者が資産形成のために積極的な投資行動を取っていること、そしてそれが金融リテラシーの向上に繋がっていることを示唆しています。これからも多様化する投資のニーズに応えるため、引き続き支持と関心が必要です。今後の経済情勢の変化にどう対応していくのか、我々も注意深く見守っていく必要があります。詳細な調査は、メットライフ生命のウェブサイトに掲載されています。