タービー®の新しい承認
2025-06-24 15:37:11

新たな治療選択肢、タービー®が多発性骨髄腫に承認

新たな多発性骨髄腫治療薬、タービー®の承認



2023年、ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、J&J)は、再発または難治性の多発性骨髄腫に対して、革新的な二重特異性抗体「タービー®皮下注3mg及び40mg」の製造販売承認を取得しました。この治療法は、GPRC5DとCD3を標的としており、患者にとって新たな選択肢となります。

タービー®の特長と効果



タービー®は、医療界で初めて承認された、投与前の調製が不要な二重特異性抗体です。CD3を含むT細胞と、多発性骨髄腫細胞の新規ターゲットであるGPRC5Dに結合し、強力な免疫応答を引き起こします。この治療法は、国際的な第I/II相試験「MonumenTAL-1」や国内第I相試験「MMY1003」の結果に基づいています。これらの試験では、70%以上の全奏効率が示されており、持続的な治療効果が期待されています。

男性の難治性多発性骨髄腫患者への希望



多発性骨髄腫は、依然として治癒が困難な血液がんです。再発が多く、症状の悪化につながることもしばしばあります。このような患者にとって、タービー®の承認は大きな希望となります。岩手医科大学の伊藤薫樹教授も「タービーによる治療が再発患者に対して有効であることが確認された」とコメントしています。

J&Jのビジョン



J&Jの代表取締役社長クリス・リーガーは、タービーが多発性骨髄腫治療における2つ目の二重特異性抗体であり、治療選択肢を拡大することに特に満足していると述べました。また、「がん撲滅に向けたさらなる研究と開発にも注力していく」との意向を示しています。

MonumenTAL-1試験の成果



MonumenTAL-1試験は、500人以上の多発性骨髄腫患者を対象に実施されました。この試験では、タービー®が安全で有効であることが確認され、特に日本人患者でも同様の結果が得られています。多くの患者が効果を実感し、長期的な生存率の向上に寄与する可能性があると報告されています。

まとめ



再発または難治性の多発性骨髄腫に悩む患者にとって、タービー®は新たな希望の光となります。今後、実際の治療現場での効果と安全性が更に検証されることが期待されます。J&Jの革新的な取り組みは、今後の医療の進歩に大きな影響を与えることでしょう。


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