地域創生の未来を切り拓く新たな提携
株式会社クリーク・アンド・リバー社(以下C&R社)とクオン株式会社は、資本業務提携を結び、地域創生をテーマにしたAIファンコミュニティの新プロジェクトを開始しました。この提携により、両社のノウハウを活かして、「JAPAN共創BASE りろかる」と呼ばれる新しいオンラインプラットフォームを立ち上げ、地域と人々をつなぐ取り組みを強化します。
提携の背景と地域創生の必要性
日本は近年、東京一極集中の影響で、地方における人口減少や少子高齢化が深刻な問題となっています。この状況を受け、地域社会の未来を担う「関係人口」を増やす必要が高まっています。「関係人口」とは、地方と何らかの形で関わりを持ち続ける人々を指し、この層の拡大は地域社会にとって不可欠です。
C&R社は、クリエイターや各種プロフェッショナルとのネットワークをもとに、地域の魅力を発信し続けてきました。また、クオンは、AI技術を用いたファンコミュニティの構築に長けており、これらの知見を融合させることで新たな価値を生み出すことが期待されています。
AIファンコミュニティモール「りろかる」とは
「りろかる」は、参加者が無料で地域やプロフェッショナル、地元企業とつながることができるオンラインコミュニティです。現在、全国8エリアに展開し、8万8千人以上が参加しています。そこで提供されるのは、参加者のデータ分析やマーケティングの活用など、地域との新たな絆を生むための支援です。
参加企業や団体は、小型コミュニティを月額37,500円(税抜)で設立でき、AIを通じた交流やファン育成、データ活用を行うことが可能です。また、「りろかる」の名称には、「地域と再びつながる」という意味が込められており、地域の魅力を再発見する場としても重要です。
地方創生に向けた具体的な取り組み
クオンは、これまでに300以上の企業や自治体のファンコミュニティを手がけ、成功事例を成し遂げています。たとえば、茨城県鹿嶋市では、進行中のコミュニティが市民の63,921人を超える65,485人の参加を得ました。このように、地域に根ざした参加型の運営を通じて、声が直接政策に反映されている好事例として注目されています。
C&R社も、地域の魅力を発信するために多様なプロジェクトを手掛けており、長崎県の軍艦島ツアーや福島県の神事「相馬野馬追」のライブ配信など、地域に特化したコンテンツを提供しています。
今後の展望
クオンとC&R社の提携により、AIファンコミュニティが地域創生の「新しい社会インフラ」となることを目指しています。地域銀行や自治体、企業が一堂に会し、共創することで、持続可能な地域の未来を創り上げていくことでしょう。
両社は、今後の展開に期待を寄せており、2025年の大阪・関西万博でも、その取り組みを披露する予定です。これまでに培ったノウハウを最大限に活用し、日本の地域社会が持つ本来の魅力や可能性を引き出し、地域創生に寄与していくことが目標です。ぜひ、「りろかる」に参加し、この新たなコミュニティの一員となりましょう!