環境配慮の新たなステップ
環境への意識が高まる中、ZACROS株式会社を始めとする6つの企業が、自らの製品やサービスのカーボンフットプリントを算定するために、連携を強化しています。この取り組みは、環境省が実施する「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に参画することによって実現されました。プラスチック製容器包装を対象に、業界全体で共通のルールを策定し、温室効果ガスの排出量を可視化することを目指します。
対象企業と背景
参加しているのは、ZACROS株式会社、大日本印刷株式会社、東洋製罐株式会社、TOPPAN株式会社、プラスチック容器包装リサイクル推進協議会、PETボトル協議会の6社です。これらの企業は、プラスチック製容器包装のカーボンフットプリントを算定することで、脱炭素に貢献する社会の実現を目指しています。
最近、温室効果ガスの排出削減に向けた消費者の関心が高まっています。企業が環境に配慮した製品を開発することはもちろん、消費者が容易に理解できる情報を提供することが重要です。業界内での共通の算定ルールが整備されることで、消費者はより環境に配慮した製品を選びやすくなります。
取り組みの内容
このモデル事業の実施期間は2025年から2026年です。期間中に、プラスチック製容器包装に特化したカーボンフットプリントの算定ルールを具体化し、広く公開することを目指しています。このルールは、業界全体が取り組む基盤を整えるためのものです。
カーボンフットプリントとは、製品やサービスが提供される過程において排出される温室効果ガスの総量をCO2に換算したものです。今回の取り組みでは、この数値を標準化することで、各企業が同じ基準で環境負荷を評価できるようにします。これにより、製品選択時に消費者は簡単に環境影響を比較できるようになります。
未来への展望
業界全体がこの取り組みを通じて、環境配慮に対する意識が高まることが期待されています。最終的には、2026年の報告を目指してカーボンフットプリントの算定ルールを整え、これを各データベースや情報源に提供することによって、消費者元へ情報を効果的に発信していく予定です。このプロセスが進むことで、サプライチェーン全体での脱炭素推進が促進され、持続可能な社会の実現へ近づくことができます。
ZACROSの社会的責任
ZACROSは1955年にプラスチック製の軟包装の製造を開始し、環境に配慮した技術革新の先駆者でもあります。特に、1997年に発売した充填用パウチ「Flowpack」は、詰め替え可能なコンセプトを打ち出し、リサイクルを推進する基を築きました。現在は『持続可能で豊かな未来の創造』を目指し、循環型社会の実現に向けた活動を強化しています。環境省のモデル事業への参加は、その一環となります。
これからも、ZACROSを含む関係企業は、透明性のある形で環境施策を進めていくことにより、持続可能な社会の一助となることを目指します。消費者の皆様も、環境に配慮した製品とサービスを選択することが、未来に向けて重要な一歩となるでしょう。