ブランドリセールの新たな指標「Resale Impact」
バリュエンスホールディングスは、ブランドリセールがもたらす環境への配慮を数値化する指標「Resale Impact」の算定方法を更新したことを発表しました。この指標はリセールによる温室効果ガス(GHG)排出削減の効果を明らかにするもので、2025年度の実績も新たに開示されました。
削減貢献量算定の背景
この指標の目的は、製品やサービスの提供を通じてどの程度温室効果ガスの排出が削減されたかを定量的に示すことにあります。現在、国内外では、算定方法や開示に関する意見が多様化していますが、リセール分野ではまだ統一された計算ルールが整備されていないのが現状です。また、バリュエンスが手掛ける時計、ジュエリー、バッグなどのラグジュアリー製品は、長期間にわたって利用できる品質を誇っています。これらをリセールすることで環境負荷の軽減につながりますが、その環境価値を十分に理解することが難しいのです。
2021年から、同社はリユース事業を通じての環境負荷削減の貢献を記録し続けてきました。このたび、国際的なガイドラインの発展を受け、算定方法が進化したとのことです。
Resale Impactの定義と算定方法
バリュエンスでは、ブランドリセールを促進することで製品の循環を実現し、製品の寿命延長に貢献する仕組みを提供しています。「Resale Impact」とは、ブランドリセールがもたらす環境価値を、削減貢献量という視点から数値的に把握したものです。具体的には、新たな資源の採取や製造による環境負荷を抑える効果を評価します。
算定に際しては、実際の取引データをもとに、製品の重量や輸送実績など、実態に基づくデータを使用しています。また、主要カテゴリの時計やジュエリー、バッグの使用年数は、「なんぼや」を利用する顧客に行ったアンケート調査の結果に基づいて設定しています。
この算定方法は、LCA(ライフサイクルアセスメント)を専門とする株式会社ゼロックが策定したものであり、東京大学の醍醐市朗教授によるレビューも受けています。
2025年度の成果
2025年度の「Resale Impact」では、バリュエンスが展開するALLU、STAR BUYERS AUCTION、ALLU AUCTIONで再販された商品を対象に算定されています。その結果、GHG排出削減貢献量が7,486 t-CO2e、また水使用削減貢献量は8,843 m³に達しました。GHG排出削減量の7,486 t-CO2eは、約85万本の杉が一年間に吸収するCO₂量に相当します。
ALLUへの展開と今後の取り組み
バリュエンスグループが運営するプレオウンド・ブランドショップ「ALLU」では、今後、ECサイトおよび店舗の商品タグに記載されているResale Impactの数値を、この新たな算定方法に基づくものに順次変更していく予定です。これにより、消費者が環境価値をより理解しやすくなることを期待しています。
持続可能な社会に向けた取り組み
バリュエンスは今後もリユースによる環境価値の可視化を進め、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層推進していく意向です。環境負荷を抑えた製品の循環が社会全体に広がっていくことを目指しています。
会社概要
バリュエンスホールディングスの証券コードは9270で、2011年に設立され、本社は東京都港区に位置しています。代表は嵜本晋輔氏で、グループ全体の経営・マネジメント強化を図っています。