2025年度 駅と電車内の迷惑行為ランキングの結果
一般社団法人日本民営鉄道協会は、2025年度の「駅と電車内のマナーに関するアンケート」を実施し、5,202名からの回答を集めました。この調査は、駅や電車内のマナー向上を目的として毎年行われており、今年度の結果が注目されています。
総合ランキングの発表
今年の総合ランキングでは、最も多くの票を得たのは「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」という行為です。この項目は昨年度と同じく1位であり、多くの利用者が電車内での健康面に対する不安を抱いていることがわかります。特に、感染症が流行する時期にはこの行動がより一層の問題となります。
続いて2位には「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」、3位には「騒々しい会話・はしゃぎまわり」がランクインしました。これらは、他の乗客にとって快適な空間を損ねる要因となり、多くの人々が不快に感じています。
今年度新たに設けられた「扉付近での滞留」が4位に入り、特に混雑時において乗降時のスムーズさを妨げることが指摘されています。駅の停車時間が増大し、結果的には電車の遅延にも繋がるため、周囲への配慮が求められます。
5位には「スマートフォン等の使い方(歩きスマホ・混雑時の操作等)」が選ばれ、周囲との調和を欠く行動が問題視されています。
インバウンドランキングの結果
さらに、今年度のアンケートでは訪日外国人旅行者による迷惑行為についても調査が行われました。多くの乗客が「迷惑と感じたことがある」と回答しており、特に「騒々しい会話・はしゃぎまわり」が1位に選ばれました。この項目に対する回答割合は69.1%であり、訪日外国人利用者による行動が課題として浮き彫りにされています。
また、訪日外国人の2位には「荷物の持ち方・置き方(鞄・傘等)」、3位には「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」が挙げられ、このような行動が旅行経験の少ない場面で生じやすいことが反映されています。
調査の概要
本調査は2025年10月1日から11月30日までの2か月間にわたり、WEBアンケート方式で実施されました。
- - 調査期間: 2025年10月1日~11月30日
- - 調査形式: WEBアンケート(複数選択式)
- - 回答者数: 5,202名
アンケート結果は、今後の駅や電車内のマナー改善に向けての指針となるでしょう。皆さんも、電車利用の際には周囲の人々に対する配慮を忘れず、快適な移動環境を一緒に作り上げていきましょう。