オーエスジー株式会社、リミニストリートとの長期契約延長を発表
オーエスジー株式会社は、エンタープライズソフトウェアのサポートを手がけるリミニストリート(Rimini Street, Inc.)との契約を2029年2月まで延長することを発表しました。この契約更新は、精密切削工具業界をリードするオーエスジーの成長戦略において重要な位置を占めています。
リミニストリートの提供でコスト削減
リミニストリートは、同社が開発したRimini Smart Path™を通じて、ソフトウェアサポート費用を最大50%削減できることを実現しています。このコスト削減は、オーエスジー株式会社にとって非常に重要です。なぜなら、節約した資金を新たな戦略やイノベーションに再投資することで、収益性の向上を図れるからです。
オーエスジーの情報システム部長である原田剛氏は、契約延長の理由として、リミニストリートとのパートナーシップが「ビジネスニーズに基づいたITロードマップを自主管理できるようにしてくれた」と強調します。これにより、オラクルの保守及び運用にかかる固定費を大幅に削減し、全体のコストを78%も抑えることができました。
安定性とイノベーションの両立
1938年に設立されたオーエスジー株式会社は、高品質な切削工具の提供を通じて顧客との信頼関係を築いてきました。2010年にOracle E-Business Suite(EBS)を導入後、業務を一元管理するシステムを築くことを目指しましたが、Oracleのクラウド移行に伴う強い推進が企業ビジョンに合致していませんでした。
原田氏は、オンプレミスのEBSを維持する決定がイノベーションを妨げているわけではなく、むしろリミニストリートのサポートにより新しいデジタルツールの統合を通じて効率化が進んでいると述べています。今後も既存のシステムと新技術を連携させ、工場の生産性向上を目指していくと意気込みを語りました。
効率的なサービスの価値
オーエスジー株式会社とリミニストリートは、信頼関係を築きながら多くのメリットを享受しています。原田氏は、「契約当初からの変わらぬサービス品質のおかげで、今も同じレベルのサポートを受けている」と感謝の意を表しています。この関係性が施策の成功に寄与しているといいます。
リミニストリートのCEOであるSeth Ravinも、「多くの企業がシステム維持にリソースを使い過ぎており、本来の成長が阻害されている」と警鐘を鳴らし、オーエスジーのような企業がリミニストリートとともに新たな可能性を開くことを願っています。
将来への展望
オーエスジー株式会社は、リミニストリートとの協力関係を通じて、より多くのリソースを取り戻し成長を加速させていくことを目指しています。将来的には、イノベーションの促進だけでなく、業界全体の成功に貢献することが期待されています。リミニストリートが誇るサポートやサービスがオーエスジーのビジョンをどのように支えていくのか、今後の展開に目が離せません。