最先端の軌道監視
2025-07-29 11:13:54

鉄建建設とJR東日本が共同開発した最先端の軌道面監視システム

鉄建建設とJR東日本が共同開発した革新的な軌道監視システム



鉄建建設株式会社(東京都千代田区、本社)と東日本旅客鉄道株式会社が手を組み、新たな「点群データを活用した軌道面監視システム」を開発しました。このシステムは、従来の方法では時間がかかっていた軌道面の監視をリアルタイムで行える画期的なものです。

なぜ新しい監視システムが必要なのか?


日本の鉄道網は非常に広範囲にわたり、特に掘削作業等が行われる際には軌道に影響が出ることがあります。その結果、バラストが陥没したり、軌道が変状した場合、列車運行に大きな影響を与えることが懸念されます。このため、施工中には厳密な監視が求められ、管理基準値を超えるような変位が発生する前に迅速に対応することが必要です。

これまでの監視方法は、自動追尾式トータルステーション等を使用して、あらかじめ決められたポイントの変状を確認していましたが、その結果を知るまでには数分かかります。また、現場に立ち入って機器を設置、メンテナンスする必要があり、作業は煩雑でした。従来の目視監視では、リアルタイムでの変位の把握が難しく、いざというときの対応が遅れてしまう危険性もありました。

新システムの特徴


新たに開発されたこの軌道面監視システムでは、3Dセンサを駆使して収集した点群データを解析。これにより、線路内に入ることなく広範囲の監視エリアの変位をリアルタイムで把握できることが大きな特徴です。

システムは監視エリアをメッシュ状に分割し、各エリア内で50mmを超えるバラスト陥没や隆起が発生した場合に、すぐに現地でアラートを発信します。ブザー音や回転灯の点滅で作業員に状況を知らせるとともに、事前に登録された工事関係者にメールも送信する仕組みが整っています。

これにより、現場での作業を妨げることなく、迅速に情報を共有し、適切な対応が可能になります。

未来の展望


鉄建建設とJR東日本は、このシステムが運用されることによって、鉄道の安全性向上を図ることを目指しています。今後は実際にシステムを導入するための検証を行い、その運用方法についても検討を進めていく予定です。

お問い合わせ先


技術に関する詳細は、鉄建建設株式会社の土木本部エンジニアリング企画部までお気軽にお問い合わせください。メールアドレスは以下の通りです。
E-Mail:[email protected]

この新システムの導入によって、将来的にはより安全で効率的な鉄道運行が実現されることが期待されます。


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