商船三井がGearbulk社を連結子会社化し船隊の拡大を実現

商船三井、Gearbulk社を連結子会社化

株式会社商船三井が、競争法上の関係当局に承認されたことを受け、2025年1月20日付でGearbulk Holding AGの株式保有割合を72％に増やし、同社を連結子会社化します。この動きは、長年のパートナーシップに基づいており、商船三井が1991年から共に歩んできた関係がさらに深まることを意味しています。

Gearbulk社とその特徴

Gearbulk社は、スイスに本社を構え、パルプや鋼材などの半製品を中心に輸送事業を展開しています。小口貨物やプロジェクト貨物を効率的に運ぶ能力を持ち、多様なニーズに応えることで成長してきました。今回の連結子会社化により、商船三井グループのドライバルク船隊は338隻に達し、世界的にも最大規模の運航を実現します。

特に、Gearbulk社が運営するオープンハッチ船は、全体の20％にあたる60隻を占めており、荷役の効率性が高いこの船型は、商船三井にとって重要な資産となることが期待されています。これにより、ブランド力やサービスの向上が図られ、業務の競争力を強化することができます。

新たな成長戦略への期待

商船三井は、Gearbulk社の専門的なオペレーションと広範なネットワークを最大限に活用することで、グローバルな営業戦略を強化する方針です。サプライチェーンの変化に応じた柔軟な対応を可能にし、新たなビジネス機会を生むことを目指しています。また、効率的な配船のシナジー効果も追求し、顧客満足度の向上とコスト競争力の強化に寄与することが期待されています。

収益成長と企業価値向上

商船三井は、グループ全体の経営資源を結集させ、収益の成長を加速させることで、持続的な企業価値の向上を目指します。市場での競争が激化する中にあって、商船三井は高い競争力を維持し、さらなる飛躍を遂げることが求められています。

新たに連結子会社となるGearbulk社が提供する専門性あるサービスは、商船三井にとって戦略的なアセットとして機能し、全体の成長につながることでしょう。