医療業界に革新をもたらすオープンとユカリアの協業
東京都港区に本社を構えるオープングループ株式会社の子会社であるオープン株式会社が、同じく東京都千代田区に本社を持つ株式会社ユカリアとの協業を開始しました。この二社のコラボレーションは、医療業界における効率化とサービス向上を目的としており、リモートサポートやRPA(Robotic Process Automation)、生成AIを活用したオートメーションを提供することにより、医療業務の改革を目指します。
協業の背景
近年、日本の医療業界は後期高齢者の増加などにより、需要の拡大が続いています。それに伴い、労働力不足や診療報酬の算定漏れなど、解決が急務の課題が山積しています。こうした問題に対し、オープンは一般社団法人メディカルRPA協会と協力し、医療機関へのRPA導入支援を行ってきました。
ユカリアは、病院の経営支援および運営支援に特化した事業を展開しており、医療業界でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。この両社が連携することで、各社の知見を最大限に活用し、医療テクノロジーの進化を加速させることができると期待されています。
具体的な取り組み
新たな協業がもたらす恩恵は、セキュアなリモートサポート基盤とRPA、生成AIを組み合わせたオートメーションによって、安全性を維持しつつ、以下の三つのポイントにフォーカスしています。
1.
業務効率化: 医療機関内の業務プロセスを自動化し、無駄を省きます。
2.
医療の質の向上: 患者に対するサービス品質の向上を図ります。
3.
医療機関の収益増: 収益向上に寄与するサービスを提供します。
この取り組みの第一歩として、特定の病院でのテスト導入が始まります。そこで得たデータを基に改善を図り、その後段階的に他の医療機関への導入を進める計画です。
ユカリアの医療DX構想
ユカリアは「ヘルスケアの産業化」を掲げ、超高齢社会の課題解決に向けたビジョンを持っています。「変革を通じて医療・介護のあるべき姿を実現する」というミッションの下、病院や介護施設の経営安定化、医療・介護従事者のウェルビーイング、そして患者に対するサービス向上を追求しています。このように、医療資源を最適化し、「三方良し」の実現を目指しているのです。
ユカリアの中心には独自に開発したAIエージェントが存在し、ヘルスケアに関わるさまざまなサービスが提供されます。このAIエージェントを活用することで、今後は多様な医療課題に対応するためのサービスが、より個別化され、質の高い支援が実現されるでしょう。
将来への展望
オープンは、ユカリアのヘルスケアDX構想に感銘を受け、その技術を活用した医療現場の改革に寄与していくことを目指しています。この新たな協業により、医療業界の未来がどのように変わっていくのか、今から楽しみです。両社が力を合わせることで、さらなる医療現場の効率化とサービス向上に貢献し、「三方良し」の実現に向けて歩みを進めることでしょう。
会社紹介
オープン株式会社
設立:2013年7月
所在地:東京都港区西新橋3-3-1 KDX西新橋ビル 3階
資本金:3,000万円
事業内容:RPA、AI活用の情報処理サービスやコンサルタント事業など
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株式会社ユカリア
所在地:東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング19階
医療経営支援やサービス提供に特化した事業を展開
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今回の協業によって、医療業界に新たな風を吹き込むことが期待されるオープンとユカリアの挑戦に、今後も注目していきたいと思います。