脳の健康を考えた新刊が登場
脳に良い食事、つまり「ブレインフード」に焦点を当てたレシピ本が、2025年11月6日(木)に発売されます。料理研究家の藤井恵さんが手掛ける『藤井恵さんのとことん脳にいいごはん』は、脳の健康を守るための83品の手軽でおいしいレシピを紹介する一冊です。医学的な知見を基にし、脳の機能を支える栄養素を意識した内容となっています。
“ブレインフード”の重要性
腸がしばしば「第二の脳」と称されるように、食事は脳に密接に関連しています。藤井さんは、物忘れや集中力低下を防ぐため、「ブレインフード」に着目しました。ブレインフードとは、青魚や抗酸化成分が豊富な野菜、ナッツなど、脳の働きを助ける食材を指します。脳はエネルギーの消費が激しい器官であり、食事が高い影響を与えるため、脳に良い栄養素を日常的に摂取することが大切です。
糖化を防いで脳を守る
脳の健康を損なう要因の一つに「AGES(終末糖化産物)」があります。この物質は、脳に蓄積しやすく、血管や脳の機能を低下させることが分かっています。今年の書籍では、AGEを減少させるための調理法、「水調理法」を採用しています。この方法は食材の栄養素を損なうことなく、不要な脂肪を削減しようとするものです。脳や血管への負担軽減が期待でき、健康維持に貢献します。
4つのテーマで展開する脳に優しいレシピ
本書は、基本的に4つのテーマで構成されています。PART1では、朝食向けの炭水化物やたんぱく質が豊富なレシピを取り上げています。「脳活カレー」やたまご料理など、朝食のバリエーションが広がります。PART2では、和洋中韓スタイルによるヘルシーレシピや生食レシピ、ミネラル豊富な貝を使用した料理が展開され、特に脳に優しいメニューが満載です。
主要なたんぱく源として肉は神経伝達物質の合成を助け、脳機能維持にも貢献します。PART3では、ヘルシーなのに満足感のある肉料理を厳選し、効率的に脳の栄養補給ができます。
最後にPART4では、ブレインフードを使った副菜レシピが中心です。食物繊維や抗酸化野菜を意識したレシピが揃い、腸内環境を整えることで高血糖を防ぎ、神経伝達を良くする効果のあるものばかりです。このように、効果的な食事を通じて脳を若々しく保つ方法を提示しています。
著者プロフィール
藤井恵さんは、1966年生まれの料理研究家で、女子栄養大学卒業後、管理栄養士としての肩書きも持っています。「ふだんの食事で健康に」をモットーに、バランスの良い献立や、簡単に美味しさを引き出す工夫を提案してきました。幅広いターゲット層に支持されており、メディアにも頻繁に登場。また、内野勝行医師が監修を務め、医療的見地からも信頼できる内容となっています。
書籍詳細
- - 書名: 藤井恵さんのとことん脳にいいごはん
- - 著者: 藤井 恵
- - 監修: 内野 勝行
- - 発売日: 2025年11月6日
- - 価格: 1,870円(税込)
- - 仕様: B5判・112ページ
- - 出版社: 株式会社世界文化社
この一冊で、脳を調えるおいしい食事法が生活に取り入れられます。健康を意識した食生活を始める良い機会となるでしょう。