東京都庁がNishikaのAI議事録作成「SecureMemo」を導入しDX推進を加速
Nishika株式会社(本社:東京都港区)が開発したAI議事録作成支援サービス「SecureMemoシリーズ」が、東京都のスタートアップによる事業提案制度で採択され、都庁の複数局での導入が決定したことが、近日発表されました。この取り組みは東京都庁のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる重要な一歩です。
採択の背景と「SecureMemoシリーズ」の概要
東京都は、令和4年11月に発表したスタートアップ戦略「Global Innovation with STARTUPS」に基づき、社会や行政の課題を解決するスタートアップとの連携を進めています。この「スタートアップによる事業提案制度」では、スタートアップが持つ技術やアイデアを活かして、さまざまな都政課題に対応しています。
「SecureMemoシリーズ」は、都庁職員の業務効率化を目的として評価され、採択に至りました。このプロジェクトによって、2026年3月31日までの期間、都庁の各局においてSecureMemoとSecureMemoCloudが導入されることになります。これにより、会議や打ち合わせにおける議事録作成の負担を軽減し、職員がより創造的な業務に取り組める環境を整えることが期待されています。
行政機関における議事録作成の課題
行政機関では、会議の記録保持や情報セキュリティが極めて重要ですが、手作業による議事録作成は多くの時間と労力を必要とし、職員にとって大きな負担となっています。「SecureMemoシリーズ」は、独自に開発された音声認識AI「shirushi」を搭載し、96.2%という世界最高水準の文字起こし精度を誇ります。特に機密情報を扱う際に適したオンプレミス版「SecureMemo」は、インターネットに接続せず、完全オフラインの環境で文字起こしからAIによる要約までを実現する日本国内でも注目されるソフトウェアです。
効率化とセキュリティの向上
今回の導入によって、都庁では以下のような利点が見込まれています。
- - 業務効率の向上:議事録作成にかかる時間を最大で70%削減し、職員の負担を大幅に軽減。
- - 記録の正確性:高精度な文字起こしにより、「言った言わない」のトラブルを防ぎ、議論の内容を正確に記録。
- - セキュリティの強化:オンプレミス版を活用することで、機密性の高い会議も安全にデータ化。
「SecureMemo」と「SecureMemoCloud」詳細
- - SecureMemo(オンプレミス型AI音声文字起こしソフトウェア)は、セキュリティを重視した設計で、外部ネットワークから遮断され、安全に音声データを処理・保存できます。独自開発の音声認識AI「shirushi」により、ノイズ混じりや不明瞭な音声でも高精度に文字起こしが可能です。
- - SecureMemoCloud(クラウド型音声文字起こしサービス)は、特に議事録の自動生成機能に優れており、AIがほぼ完成された議事録を提供することができます。これにより、会議後すぐに文字起こし結果を確認することが可能で、業務のスピードが向上します。
Nishika株式会社について
Nishikaは「テクノロジーですべての人が誇りを持てる社会を」というビジョンを掲げ、企業の生産性向上に寄与する新しいデータ資産の創出に取り組んでいます。特にSecureMemoシリーズを通じて、「企業の会議を全てデータ化する」というプロダクトビジョンのもと、高精度な記録とその構造化を行い、ビジネスシーンにおける情報活用を高めることを目指しています。
このように、Nishikaの「SecureMemoシリーズ」は、東京都庁の業務に革新をもたらすと同時に、日本の行政全体にとっても大きな意義を持つ導入事例となるでしょう。デジタルトランスフォーメーションの進展が、今後どのような変化をもたらすのか、注目が集まります。