冬のオフィスでの汗・ニオイ問題、78.3%が実感
医療法人社団鉄結会が行った調査によると、冬のオフィスで汗じみやニオイを気にした経験がある男性の割合は78.3%。特に、暖房による蒸れや、厚着が主な原因であることが分かっています。冬といっても、様々な環境要因が汗の悩みを引き起こしており、決して軽視できない問題です。
調査概要
本調査は、全国の20〜60代の働く男性300名を対象に、2025年10月1日から10月10日にかけて実施されました。彼らの冬場における汗・ニオイに関する実態が明らかになりました。
男性の冬場の汗じみ・ニオイの実態
調査結果によれば、よくあると答えた男性は32.7%、時々あると答えた男性は45.6%で、合計78.3%が「問題を抱えている」と認識しています。特に、30〜40代の働き盛り世代では関心が高く、身だしなみに対する意識が伺えます。
冬に気になる場面
どのような場面で汗やニオイを気にするか調査したところ、「暖房の効いたオフィス」という回答が81.2%で最多でした。次に「電車やビルへの移動中」が68.9%、そして「厚手のスーツやコートを着用した時」が64.3%でした。これらの結果からも、冬特有の環境が汗の悩みを深刻化させていることが明らかです。
汗の悩みの具体的な部位
特に気になる部位を尋ねたところ、最も多い回答は「脇」で76.9%、続いて「顔・額」が62.4%、そして「背中」が54.7%でした。脇汗が目立ちやすく、顔は他者からも見えるため、これらの部位に対するケアが特に重要です。
実施されている対策
調査対象者はどのような対策を行っているのか尋ねた結果、最も多かったのは「制汗剤・デオドラントスプレー使用」で72.6%。次に「こまめに汗を拭く」が58.3%、そして「下着の工夫」が46.7%でした。セルフケアは広く行われていますが、医療的なアプローチについては認知度が低く、必要性を感じながらも行動に移せていない現状があります。
医療的アプローチへの関心
多汗症治療やボトックス注射などの医療的なアプローチに関しては、43.6%の男性が何らかの関心を示しており、特に30〜40代の層でその傾向が強いです。『根本的な解決をしたい』という声が多く寄せられるように、実際の治療に踏み切る男性も増えてきていると思われます。
まとめ
冬場はたしかに汗をかかないと思われがちですが、実際には多くの要因が絡み合い、特にオフィスでのニオイ問題は深刻です。身だしなみが必要なビジネスシーンにおいて、適切な対策を講じることは必要不可欠です。
医師のコメント
アイシークリニックの高桑康太医師は次のように述べています。「冬でも汗をかく方は多く、特にスーツに関しては脇や背中に注意が必要です。ボトックス注射など医療的な治療法は非常に効果的ですので、悩んでいる方はぜひ相談を。」
医療的なアプローチを通じて、根本的な悩みを解決することが可能です。冬の汗やニオイに困っている場合は、一度専門医に相談してみることをお勧めします。