イプサと生成AIの挑戦
2025-03-06 10:59:53

イプサとの協業が切り拓く生成AI活用の未来とは

イプサとの協業が切り拓く生成AI活用の未来とは



インキュデータ株式会社は、化粧品ブランド「イプサ」を展開する株式会社イプサとの共同で、生成AIを用いた顧客データ抽出の実証実験を実施しました。この試みは、急速に成長している生成AI市場における業務効率向上を目指すものです。

実証実験の背景


2022年11月にChatGPTが公開されたことにより、生成AI市場は日本国内での需要が2023年から2030年にかけて年平均47.2%で成長し、2030年には約1.8兆円に達すると予測されています。この技術は単なる作業効率化に留まらず、企業の業務プロセス自体を根本から変える可能性を持っています。

インキュデータは、「イプサ」における顧客体験の向上を目的としたコンサルティングサービスを提供しており、その中で生成AIを活用したCDP(Customer Data Platform)の効率化を図る実証実験を行いました。具体的には、顧客データを効果的に活用し、より良いサービスを提供するための新しいアプローチを模索しています。

実証実験の狙いと過程


この実証実験では、顧客データ活用における課題として「担当者間でのプロセスの停滞」「システムの分散化によるコスト増」「ナレッジの共有困難」といった問題を一掃することを目指しました。インキュデータは、生成AIを用いて、業務担当者が日本語で簡単に問い合わせでき、データ分析が迅速に行える環境を整えることを目指しました。

具体的な実施内容


具体的には、生成AIを用いてTreasure Data CDPを操作し、業務ユーザーのデータ抽出をサポートするシステムの技術的検証を行いました。ここでは、分析に必要なSQLが的確に生成されるよう、企業独自の業務用語や過去のデータ抽出結果を考慮したプロンプト設計を行いました。プロジェクトチームは、イプサと密接に連携しながら、実証実験を進めていきました。

プロジェクトメンバーの声


プロジェクトオーナーであるインキュデータの副部長、河井健之助氏は「データを活用した経営には、全社員が簡単にデータにアクセスできる環境が必要」と述べ、生成AIの重要性を強調しました。また、AIエンジニアの内田匠氏も「生成AIの高いコーディング能力を活用し、実務に即した技術の開発を進めた」と意義を語っています。

実証実験の結果


この実証実験では、およそ100の質問に対して十分な学習データを準備し、適切なSQLを生成できる結果を得ました。しかし、業務利用には対話形式のアプリケーションや継続的な学習データの改善が必要であることも判明しました。

今後の展望


今後、インキュデータは他のクライアントに向けても生成AI活用でのこれらの取り組みを展開し、実用化に向けた努力を続けていく方針です。最終的には、企業が生成AIを通じて業務の効率化を実現し、新たなアイデアや施策が社内で自走する状態を目指します。インキュデータは、この取り組みを通じて、クライアントの競争力強化や事業変革を支援していきます。

会社紹介


インキュデータ株式会社は、データ活用の専門会社として、企業の競争力を高める施策を提案・実施しています。本社は東京都港区にあり、設立からわずか数年で多数のプロジェクトを展開してきました。データの力を最大限に活用した経営支援を行い、企業の成長に貢献しています。詳しい情報は公式サイトでご覧ください。


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