ファンケルの新研究
2025-11-14 11:50:37

ファンケルが日本薬剤学会での研究成果を発表 – 飲みやすさと吸収性を追求

株式会社ファンケル、日本薬剤学会での画期的な発表



株式会社ファンケルは、先日開催された「日本薬剤学会第40年会」において、自社が開発したサプリメント製品に関する4つの重要な研究成果を発表しました。これらの研究は、サプリメントの飲みやすさ、吸収性、安定供給に寄与することを目指して実施されたもので、実際のデータや技術を基にした新たな知見が得られました。

研究内容の概要



1. 飲みやすさの向上を考慮したサプリメント錠剤の開発


ファンケルの調査によると、約70%のお客様が「飲み込みやすさ」を製品選びの重要なポイントとしていることが明らかになっています。過去の取り組みとしては、小粒化や錠剤の粒数の削減が行われていましたが、今回はさらに「形状」や「舌触り」に関する研究が行われました。

形状の影響

一般的な錠剤は上下に緩やかな曲面を持っており、その曲面の丸みの度合い(曲率半径、R)が飲みやすさに与える影響を調査しました。実験の結果、Rを小さくした錠剤は、より丸く、厚みがわずかに増すことで、総合的に飲みやすい結果が得られました。

舌触りの改善

錠剤の表面にコーティング膜を設けることにより、苦味を軽減する手法は一般的に行われています。今回の研究では、コーティング膜の厚さが飲みやすさに与える影響も確認。コーティング量が増加することで飲みやすさが高まることが分かりました。この発見は、「プレミアムカロリミット」などの製品開発において実際に活用されています。

2. 酸性環境に対応したキトサン配合錠の設計


通常、サプリメントの錠剤は水を使った「崩壊試験」で評価されますが、ファンケルは酸性液体を用いた実践に即した評価を行いました。キトサンを含む錠剤が、水中では問題なく溶けるものの、酸性環境下では表面にゲル層が形成され、成分が溶けにくいことが判明しました。

そのため、キトサンの加工方法や酸性を打ち消す素材との組み合わせを工夫し、酸性環境でも安定して崩壊する錠剤を設計することに成功しました。

3. 製品の安定供給を支える技術研究


ファンケルは、製品の安定供給に関する研究も発表しました。これには、サプリメント製造における難打錠性成分の圧縮特性を評価する技術と、ソフトカプセルの製造性に関する事前予測技術が含まれています。これにより、製品化までのスピードアップやコスト削減が期待されます。

担当者の視点


ファンケルは、製剤設計の重要性を強調しており、「優れた有効成分があっても、適切な製剤設計がなければその効果は実感されない」と述べています。この理念に則り、製造性やユーザビリティ、吸収性を総合的に考慮した製品開発に取り組んでいるとのことです。

今後に向けて


今後もファンケルは、お客様にとって実用的な高品質サプリメントの提供を目指し、基礎的な検証と処方設計を重ねていく予定です。これらの研究成果を活かすことで、さらなる健康価値を追求し続けます。


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