日本酒輸出の現状
2026-02-06 15:04:30

2025年度の日本酒輸出が過去最高を更新し続ける理由とは

2025年度の日本酒輸出実績



2025年1月から12月にかけて、日本酒の輸出が前年を上回る成果を上げ、総額約459億円に達しました。この金額は昨年度比で約106%の増加です。また、輸出量も約3.35万㎘で、前年と比較して約108%という成長を見せています。

この結果は、日本酒業界最大の団体である日本酒造組合中央会(以下、中央会)によって発表されました。状況は依然として米国における追加関税措置の影響を受けているものの、全体的には好調な推移が見られました。

国別輸出の状況



日本酒の輸出先は過去最多の81か国に広がり、中国においては輸出金額が133億円(前年比約114%)と増加。数量でも6630㎘に達し、前年比約125%と高い伸びを示しました。しかし数量では1位がアメリカで、約7720㎘(前年比約97%)とわずかに前年を下回っています。金額でもアメリカは111億円(前年比約97%)となっており、数量・金額ともに若干の減少が見られます。

韓国も注目の市場で、輸出金額が約44億円(前年比約117%)、数量が5483㎘(前年比約112%)と増加し、これまでの最高水準を記録しました。また、カナダとフランスも過去最高額と数量を達成しており、特にフランスでは高級レストランにおいて日本酒の需要が増しています。

プレミアム日本酒の台頭



日本酒の輸出単価は、2022年以降ほぼ横ばいで推移しており、2025年には1ℓあたり1,368円と10年前の771円から1.8倍に上昇しています。これは高価格帯の日本酒が市場を牽引していることを示しています。中国市場では、日本酒の多様性が提供されるようになり、1ℓあたりの価格は1,998円に落ち着いていますが、前年からの減少が見られます。

インバウンド需要とソムリエ教育の強化



2025年、訪日外国人数は約4,200万人を超え、消費額も約9.5兆円に達し、これまでの最高値を更新しています。この背景には、伝統的な酒造りがユネスコの無形文化遺産に登録された影響もあるでしょう。中央会では、日本酒文化への国際的な関心を受け、輸出促進だけでなく、訪日外国人向けのキャンペーンや情報発信の強化を図っています。

主要国際空港での「國酒キャンペーン」や日本酒体験プログラムを拡充し、外国人にも日本酒を楽しむ機会を提供しています。さらに、国際ソムリエ協会とのパートナーシップを結ぶなど、世界のソムリエ層に向けた教育プログラムやマニュアルの作成にも取り組み、ガストロノミーの中で日本酒の魅力を発信しています。

日本酒輸出の将来展望



現在、日本酒の輸出は中国、アメリカ、香港の3ヵ国で約64%を占めており、韓国も急成長を遂げています。今後は市場の多様化が求められ、安定的かつ持続的な輸出拡大に向けた施策が重要です。特にワイン文化が浸透している欧州やアメリカでは、料理とのペアリングや文化的価値の提案を強化し、日本酒を市場に定着させることが目指されています。

さらに、東南アジアや中南米市場に対しても、地域ごとの特性を理解しながら効果的な施策を講じ、日本酒の認知度と需要を高めるための努力が続けられています。

日本酒の魅力が広がる中、今後の展開に期待が高まります。


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