大東建託、ESGレーティングで「AA」評価を初めて獲得
大東建託株式会社が、2025年の世界的なESG投資評価指標である「MSCI ESGレーティング」において、初めて「AA」評価を獲得したことが発表されました。これまでの「A」評価から格上げされ、同社の環境・社会・ガバナンス(ESG)への取り組みが高く評価された結果です。
MSCI ESGレーティングとは
MSCI ESGレーティングは、企業が置かれている業界に特有のESGリスクや機会に対する対応能力を相対評価する指標で、評価はAAA(最上位)からCCC(最下位)までの7段階で行われます。特に、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの機関投資家が採用するESG指数の構成銘柄の選定にも利用されているため、その格付けは企業の信頼性にも大きく影響します。
大東建託の取り組みと評価
大東建託は、経営の透明性を高めるためにガバナンス体制を強化し、例えばクローバック条項の導入なども実施。さらに、持続可能な社会を目指した脱炭素対策や、サプライチェーンにおける人権尊重、人的資本経営の推進など、多方面での改善を進めてきました。これが今回の「AA」評価獲得につながったと言えるでしょう。
また、大東建託は、GPIFが採用している「MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数」や「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」、「S&P/JPXカーボン・エフィシエント指数」、さらには「Morningstar 日本株ジェンダー・ダイバーシティ・ティルト指数」といった各指標にも構成銘柄として選定されています。これらの選定は、大東建託の取り組みが国内外で認められている証拠でもあります。
今後の展望
大東建託は今後もサステナビリティを経営の核と位置づけ、環境・社会・ガバナンスに関する各分野での取り組みをさらに強化していく方針です。ステークホルダーとの対話を重視しながら、持続可能な企業価値の向上を図り、社会課題の解決にも取り組む姿勢は、今後のさらなる発展が期待されます。
大東建託のESGへの取り組みやその評価についての詳細は、公式な統合報告書やサステナビリティレポートなどで確認できます。これからも同社の動向に注目が集まります。