NTTコホートが医療ビックデータを活用した新サービスを展開

NTTコホートが医療ビッグデータを活用した新サービスを展開

NTTプレシジョンメディシン株式会社が新たに発表した「NTTコホート」サービスは、国内有数の規模を誇る健康データセットを基にした革新的な取り組みです。今回整備されたデータは、レセプトや健診情報、遺伝子情報を統合しており、約11万人分の情報が含まれています。このサービスは、科学的根拠に基づく健康増進施策やヘルスケアサービスの開発を促進することを目的としています。

1. 背景

近年、健康増進施策が重要視されている中、高品質の医療ビッグデータが不可欠とされています。特に、長期にわたる追跡調査や損失が少ないデータの必要性が高まっています。ただし、個人情報保護や同意取得の課題があるため、ビッグデータの活用が思うように進まないのが実情です。このような背景を受け、NTTでは新たなデータセットの整備を整えました。

2. NTTコホートの新たなデータセット

NTT健康保険組合が保有する情報を基に、仮名加工されたデータを利用することを主眼に置くことで、個人を特定することなく、非常に詳細な医療データの整備に成功しました。同社の提供する遺伝子検査サービス「Genovison Dock®」を通じて取得した貴重な健診情報とも組み合わせることで、他に類を見ない情報の蓄積が実現しました。このデータセットは、効果的な健康施策の企画・実施に大きく貢献することが期待されています。

3. 新サービスの内容

新たなNTTコホートサービスでは、研究機関や企業のニーズに応じて、仮名加工情報を統計処理し、その結果を提供します。具体的には、統計データやアルゴリズムなどが含まれ、医療費や疾病の分析に役立てられます。このサービスは、科学的なアプローチを支援し、よりスマートな医療経済の実現を目指しています。

4. 期待される効果

今回のデータセットを活用することで、データ収集や整備にかかる負担が大幅に軽減され、経済的な効率性が向上することが期待されています。企業や研究機関がよりスムーズに研究・開発を進められる環境が整うことで、医療の進化が促進されるでしょう。これは、結果的に国民の健康増進にも寄与することにつながります。

5. 今後の展望

NTTは、グループ内でのデータ分析を通じて、社内外の健康増進に資する新しいサービスの展開を計画しています。また、さまざまな統計データやアルゴリズムを提供することで、さらに多くの医療分野に貢献していく所存です。これにより、今後の医療の発展に大きな期待が寄せられています。

与えられた情報の中から、新しいインサイトを引き出し、医学の進歩に寄与することが、NTTコホートの強みです。注目のサービスの今後から目が離せません。