未来を育む小学校
2025-04-22 15:55:03

地域と子どもたちの未来を育む新しい小学校の設計

小牧市立小牧南小学校が受賞した日本建築学会作品選集新人賞



近年、地域との連携が重要視される中、小牧市立小牧南小学校が設計と理念においてその先駆けとなっています。この学校は「つながり」を重視し、地域、児童、先生達が共に学び成長できる環境作りに挑戦しています。2025年にはその努力が実を結び、「日本建築学会作品選集新人賞」を受賞しました。

受賞の背景



「日本建築学会作品選集新人賞」は、40歳未満の設計者を対象に贈られるもので、地域に根ざした建築の重要性が高まっている今、その受賞は特に意味が深いものです。設計者の久米設計は、地域の人々との深いつながりをもとに、未来を見据えた学びの場を創出しました。

設計コンセプトの具体性



小牧南小学校の設計は、単なる建物の構造に留まらず、地域の人々と児童がどうやって繋がり合うかを重視しています。学校の中心には「小牧山ステップ」という図書機能を取り入れたスペースが配置され、学び合いの場としての役割を果たしています。このスペースは、子どもたち、地域住民、教師が集うコミュニティの核として機能します。

交流を促進する空間設計



内部空間は多様な目的を持つ吹抜けの構造で設計され、児童の交流がより積極的に行える環境となっています。視覚的にも動線的にも交流を促進するように作られており、多学年の児童同士の繋がりが自然と生まれる仕組みが整っています。また、外部にはテラス状のステップがあり、ここでも児童の活動が内外に広がるような設計がされています。

地域に活気を与える学校



小牧南小学校は、地域に新しい活気をもたらすことを目指しています。児童たちはこの環境の中で自発的に考え、行動し、そこで得た学びを地域とも共有します。地域の活性化にも貢献するこの学校は、単なる教育の場を超えた重要なコミュニティスペースとしても機能します。

施工と建築の技術



建設は、東急・滝特定建設工事共同企業体によって行われ、広大な延床面積(11,336.10㎡)を持つこの施設は、地上4階建てのRC構造で竣工されました。2023年に完成したこの建物のデザインは、持続可能性や地域との調和を大切にしながら、未来を見据えた建築設計の新しいステージを示しています。

未来を見据えた持続可能な設計



久米設計は、1932年に設立され、以来70年以上にわたり都市や建築の設計に取り組んでおり、多様な専門家が集まって技術とデザインを融合させています。持続可能な社会の実現に向けた努力は、この小牧南小学校の設計にも反映されています。地域を大切にし、未来を見据えた新たな価値を創造するという理念は、今後も続くことでしょう。

この小学校の設計は、地域社会における教育の未来を示唆するものとして、今後多くの学校設計にも影響を与えることでしょう。地域と共に学び、成長するための新たなモデルです。


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