デジタルハリウッドとneoAI、AI教育『Ututor』が生成AI大賞2025で優秀賞を獲得

デジタルハリウッドとneoAI、AI教育『Ututor』の成功

東京のスタートアップ、株式会社neoAIがデジタルハリウッドと共同で開発したAI教育プログラム『Ututor（ユーチューター）』が、最近発表された「生成AI大賞2025」で優秀賞を受賞しました。この受賞は、AI技術を教育分野に生かす新たな道を示すものです。

生成AI大賞2025とは？

「生成AI大賞」は、一般社団法人Generative AI Japan及び日経ビジネスが主催するコンテストで、優れた生成AIの事例を表彰しています。2024年にスタートしたこの賞は、今年度より113組の応募があり、その中で厳正な審査を経て、最終的に8つの受賞者が選ばれました。

審査基準は、生成AI活用の課題設定、実装の工夫、インパクトなど5項目に基づいており、特にAIの将来性に重点が置かれています。『Ututor』の受賞は、教育の現場でAIが実際にどのように役立つのかを証明するものとなりました。

Ututor（ユーチューター）の概要

『Ututor』は、「Unlimited（無限）」と「Tutor（指導者）」を組み合わせた名前の通り、クリエイティブ教育に特化しています。ユーザーは、時間や場所を問わずにAIからのフィードバックを何度でも受け取ることができ、学びを支える存在を見据えています。2024年10月に両社が共同開発を開始し、2025年6月にはβ版をリリース、その後、正式版の運用が始まります。

このプログラムは、CG、グラフィックデザイン、Webデザイン、動画制作の4つの分野に注力しており、受講者のクリエイティブ作品に対してAIが客観的な評価や改善提案を行います。このプロセスにより、学生や受講生は、自分の作品の質を向上させるための具体的なアドバイスを受けられるのです。

neoAIのプロジェクトへの関与

neoAIは、本プロジェクトにおいてAIシステムの開発を担当しています。特に、画像や動画解析に対応した生成AI技術を駆使し、高精度の作品評価システムを構築しました。デジタルハリウッドの講師陣と連携し、クリエイティブ分野に特化した評価基準をAIに実装しました。

また、RAG技術を使用した「動画教材推薦機能」を開発し、デジタルハリウッドが提供する動画教材プラットフォーム「Any」と連動することで、受講生に最適な教材を提案するシステムも整備しました。これによって、AIが提供するフィードバックは、より実践的で学生に寄り添ったものになっています。