冷凍食品利用実態
2025-04-10 11:15:52
冷凍食品の利用頻度増加とその背景に迫る実態調査
冷凍食品の利用頻度増加とその背景に迫る実態調査
日本冷凍食品協会が実施した『“冷凍食品の利用状況”実態調査』によれば、冷凍食品の利用頻度が全体的に微増していることが分かりました。特に「冷凍野菜」の利用は顕著で、物価の高騰がその理由とされています。
対象は、25歳以上の男女1,250人。この調査は、2023年2月15日から2月16日にかけて行われました。集計結果によると、男女ともに冷凍食品の利用頻度がわずかに増加。特に若年層(25~34歳)の利用が顕著です。
利用頻度の詳細
調査の結果、女性は週に平均1.9回(前年1.8回)、男性は1.8回(前年1.7回)と、共に利用頻度が上昇しています。特に注目すべきは、女性の「野菜など生鮮品の価格が上がったから」という理由で、冷凍食品の利用頻度が大きく増加した点です。実際、女性における「冷凍野菜」の利用頻度は、前年の28.0%から33.9%へと6ポイントの上昇を記録しています。
節約意識と冷凍食品
また、値上げが続く食品市場においても、冷凍食品に対する影響は比較的少なく、冷凍食品の購入量が減ったと回答した割合は、女性で4.2%、男性では2.6%でした。これは、果物や野菜、スナック菓子など他の食品と比べても低い数値です。
理由としては、値上げ後も「必要性が変わらないため」や「調理の手間や時間が省けるため」といった意見が多く寄せられました。特に「タイパ(時間対効果)」の観点から、冷凍食品はとても好評です。女性の18.6%、男性の13.0%がその利点を挙げています。
手抜き感の低減
一方で、冷凍食品を「おかず」や「主食(麺・炒飯など)」として利用することに関しての意識は、男女ともにそれほど低くありません。女性の27%と男性の15%は「手抜きだと思う」と感じているものの、全体的にはその感情を抱く人は少数派です。
まとめ
この調査からは、物価上昇という厳しい状況の中でも、冷凍食品がいかに日常生活の役に立っているかが浮かび上がりました。特に、冷凍野菜の需要が増加している背景には、経済的な理由が大きく影響していると言えるでしょう。今後も、その便利さゆえに、冷凍食品の利用はますます広がることが予想されます。
詳細は、日本冷凍食品協会のプレスリリースからご確認ください。