平和への祈り
2025-08-18 13:28:08

埼玉で開催された平和イベント「Hibakusha Dialogue」で共有された被爆の記憶

埼玉での平和のための対話イベント「Hibakusha Dialogue」



2023年8月8日、埼玉県さいたま市にある活動施設「ぱる★てらす」で、被爆体験を語るイベント「Hibakusha Dialogue」が開催されました。イベントには約30名が参加し、広島での被爆体験を持つ坂下紀子さんのお話を通じて、平和を語り継ぐ重要性について考える貴重な機会となりました。

被爆者の証言が持つ重み



進行役として登壇したのは、公益社団法人ピースボート災害支援センターの古賀早織さん。古賀さんは「被爆証言の辛い体験を知り、理解するためには、準備が必要です。皆さんの心に植え付ける平和への願いが、しっかりと育つ時間にしたい」と語りました。

笹森恵子さんからのメッセージ



古賀さんは、おりづるプロジェクトに参加した被爆者の笹森恵子さんの言葉を紹介しました。彼女は13歳で広島で被爆し、その後看護師として活動する傍らで被爆体験を伝えてきました。彼女の言葉は、平和は「夢や希望」ではなく「使命である」とのメッセージを私たちに届けました。このように、経験者からの直接的な証言には、実際の体験に基づく重みがあります。

各国との繋がり



古賀さんは、シンガポールでの証言活動にも触れました。在日韓国人2世の李鐘根さんは、自身の立場から被爆の経験とアジアにおける歴史的背景との関連を考察する発言を披露し、証言の多様性や難しさに触れました。また、アウシュビッツミュージアムでは、日本人ガイド中谷剛さんが真実を知り、それを継承する重要性を伝えてくれました。

村からの交流



パレスチナの難民キャンプでは、故郷を追われた人々との対話が行われ、戦争がもたらす不条理を見つめ直す機会ともなりました。詩や対話を通じて、言葉の力が持つ意味が再確認される瞬間もありました。

次世代への思い



坂下さんは、2歳の時に被爆した自身の母や家族の記憶を大切にしながら、被爆の日の出来事を語りました。母親が体験した地獄のような世界と、その後の生への渇望が今回の証言の中に色濃く表れていました。爆心地近くの家でけがをした家族との逃げ道を巡る彼女の話は、単なる過去の記憶ではなく、今日生きる私たちに何を学ぶべきかを問いかけるものでした。

「平和へのメッセージ」



イベントの最後には「平和への思い」を募るメッセージツリーが設置され、107件のメッセージが集まりました。参加者たちの思いが込められたこの「葉っぱのメッセージ」は、未来への希望を象徴するものとして茂りました。

未来の平和のために



核兵器をなくすための活動を行う核兵器廃絶の日本キャンペーンは、被爆者の声を現代に伝える重要性を訴えています。2025年には被爆者の平均年齢が86歳を超える中、私たちができることは何かを問いかける活動は、次世代に向けた大切なメッセージとなっています。私たちの未来のため、過去の記憶を尊重し、平和への道のりを考えることが求められています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

関連リンク

サードペディア百科事典: Hibakusha Dialogue 被爆体験 平和イベント

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。