ビジー・ビーの「生成AIツール for Excel」が新登場
株式会社ビジー・ビーが2024年12月18日に、Excel用の新しいアドイン『生成AIツール for Excel』を発表しました。このツールは、Windows、MacOS、Web版のExcelで無料で利用可能です。特筆すべきは、業界の主要な3社、すなわちOpenAI、グーグル、アンソロピックに属する計20モデルに対応している点です。これにより、ユーザーは多様な生成AIを用いて業務を進めることができる環境が整いました。
業務適性を評価する新機能
このアドインは、従来のExcel機能を拡張する形で導入されました。特に、生成AIの業務適性を評価するために、SPI型テストが利用され、各モデルの性能が明らかになっています。SPIは就職活動などで用いられる適性検査であり、ビジー・ビーは独自に選定した295問を用いて性能を評価しました。
その結果、OpenAIが提供するモデル「o1」が非常に高い正答率を記録し、業務適性で「最も優秀な就活生と同等以上の能力」を持つことが示されました。具体的には、o1は295問中282問に正解し、その正答率は95.6%という結果でした。この性能は、独自のテストにおける他のモデルを大きく上回る結果です。
軽量モデルでも高評価
特に注目すべきは軽量モデル「o1-mini」です。こちらは254問中219問の正解を記録し、86.1%の正答率を誇っています。このように軽量モデルでも高いパフォーマンスを発揮することが、業務におけるAIの利用拡大を後押ししています。
また、グーグルが発表した最新の「Gemini 2.0 Flash」が184点の正答を記録したことも、さらなる競争の激化を示唆しています。このような状況下で、ビジー・ビーの提供するAIツールがどのように業務プロセスを変革するか、今後の注目が集まります。
使いやすさとアクセス性
『生成AIツール for Excel』は、ユーザーにとって利用しやすい設計がなされています。最大の魅力は、その無償での提供ですが、OpenAI、グーグル、アンソロピックに登録したユーザーが利用できるAPIキーが必要となります。これにより、さらなるAI活用が期待されます。
また、ビジー・ビーのリリースページには、性能評価の詳細や対応モデルに関する情報が掲載されているので、興味のある方はぜひそちらをご確認ください。(
ビジー・ビーリリースページ)
まとめ
東京に本社を構える株式会社ビジー・ビーは、デジタルトランスフォーメーションの一環として『生成AIツール for Excel』をリリースしました。このツールは、様々な生成AIモデルに対応しており、業務適性を評価する新たな機能を持っています。今後、Excelを利用する多くのビジネスパーソンにとって、強力なサポートとなることでしょう。