東京の麻布台ヒルズで永井豪『マジンガーZ』アート展が開催決定

永井豪『マジンガーZ』アート展が麻布台ヒルズに登場

2025年3月12日から5月25日まで、東京都の麻布台ヒルズに位置する集英社マンガアートヘリテージで、マンガ界の重鎮・永井豪氏の展覧会「戦え！マジンガーゴー」が開かれます。このイベントは、1960年代から現在にかけて数多くのヒット作品を生み出してきた永井豪が手がけた『マジンガーZ』をテーマにしたアートプリントの展示・販売を目的としています。

地震からの復興に向けて

2024年1月1日に発生した最大震度7の地震によって、永井豪の故郷である輪島市も深刻な被害を受けました。輪島朝市通りにあった永井豪記念館は全焼し、原画も失われたと考えられましたが、永井氏はSNSを通じて「マンガは描き続けられる」と発信し、被災者への思いを表明しました。このメッセージは、多くの人々に勇気を与えました。

展示される作品は、1970年代の製版技術を復活させたもので、特に注目されるのは、永井豪が監修した活版印刷のアートプリントです。輪島の伝統的な漆器である輪島塗を用いた黒い額に収められるこの作品は、地震の影響を受けながらも、輪島の文化を守るための試みでもあります。

展示内容について

展示される作品には、永井豪の新作『マジンガーZ／機械の巨神』や、2024年に行われたSCOPE MIAMI BEACHで発表された陶芸家・古賀崇洋とのコラボレーションによる器「頬鎧盃－究極機械魔神形」も含まれます。これらの作品は、原画のサイズやアーカイバル・インクジェット・プリントを使用したカラープリントなどで構成されており、いずれも高品質な印刷技術によるものです。