進化する発電所防犯
2025-08-20 11:09:47

ドローンで進化する太陽光発電施設のケーブル盗難対策

ドローンで進化する太陽光発電施設のケーブル盗難対策



近年、太陽光発電施設でのケーブル盗難が急増しています。これに対抗すべく、株式会社オーエフがドローンを駆使した新しい防犯対策を開発しました。この取り組みは、太陽光発電事業者にとっての大きなニュースです。

オーエフは、東京都港区に本社を置き、太陽光発電所の運用やメンテナンスを行っています。企業が抱える課題として、従来の防犯対策が人件費や設備の導入コストが高く、その効果に疑問があったことが挙げられます。そこで、国際的なドローンアカデミーを運営する株式会社TRIPLE7との協力によって、新たな防犯手段としてドローンを活用することにしました。

実証実験の詳細


2025年7月には、栃木県内の過去に盗難被害を経験した特高発電所で実証実験が行われました。ここでは、DJI Dock 3とMatrice 4TDを用いて、昼夜を問わずさまざまな検証が行われました。

1. 威嚇・抑止効果の検証
- ライト照射による視覚的威嚇:暗い夜の巡回中、ドローンがライトを点灯させることで視覚的な威嚇効果を確認しました。
- スピーカーの効果:ドローンが発声する際の音量や内容が、周囲に与える心理的影響を評価しました。
- サイレン音の戦略:様々なサイレン音の使用が、効果的であるかどうかを検証しました。

2. センサー検知の精度評価
- ドローンに装備した赤外線カメラにより、人の検知性能を広い範囲で評価。昼と夜での熱環境による影響も調査しました。
- 可視カメラとの併用による精度向上の可能性も検討しています。

3. 飛行安定性と自動運用
- 通信環境やセンサーの強度を評価し、バッテリー消費や運用可能時間、さらには地形や障害物に適応した運用方法を確認しました。

実証結果と今後の展望


実証実験を通じて、ドローンによる盗難防止の効果が高いことが確認されました。しかし、運用するドローンの数や巡回ルートは、施設ごとの状況によって最適化が求められることが判明しました。また、近隣住民への騒音や光の影響も考慮する必要があります。

次の段階として、オーエフは監視カメラとの連携や24時間動態監視センターとの統合飛行項目について進める予定です。また、保険会社との協力をも視野に入れ、太陽光発電事業者がより安全に運営できる施策を打ち出していきます。

株式会社オーエフについて


オーエフは、通信インフラとエネルギーインフラの設計から施工、保守運用までを一貫して提供しています。太陽光発電設備のメンテナンス契約を全国で展開し、個人事業主向けにもサービスを提供しています。これからも変化の速い社会に柔軟に対応しつつ、進化を続けていく所存です。


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