資産運用と世代間のギャップに迫る!
2025年11月27日、メットライフ生命保険株式会社が実施した「全国47都道府県大調査2025」結果をもとに、40代・50代の資産運用に関する意識について深く掘り下げます。
調査概要
今回の調査は、日本全国の20代から70代までのおよそ1万4,100人を対象に行われました。特に注目すべきは、40代と50代の資産運用に対する意識の違いです。この世代には就職氷河期を経験した人々が多く、収入や貯蓄の不安から資産運用の意欲が乏しいという共通点が見られました。
将来への不安と運用意向のギャップ
調査によると、40代の約30%、50代の約40%が「現在資産運用をしておらず、運用意向もない」と回答しました。一方で、70%近くの40代、50代が老後生活への不安を抱えており、これが行動に繋がっていない現実が浮き彫りになっています。
このギャップは特に顕著で、40代や50代の大多数が年金についても不安を感じている中で、資産運用の必要性を感じていても実際には行動に移せていない状況が明らかになりました。
リスクと収入に対する不安
世代を重ねるごとに「リスクを取りたくない」、「資金に余裕がない」といった理由で運用を避ける人が増えていることが調査からわかりました。特に50代には、老後や親の介護といった現実的な問題が迫っているため、資産運用に対する意識が消極的になりがちです。
40代の前向きな姿勢
調査結果では、40代が50代よりも資産運用に対して前向きな姿勢を示していることも重要です。77%が「市場や金融商品の知識を得たい」と回答し、30%は「NISAの保有を増やしたい」との意向まで示しました。さらに、40代は来年の給与が上がるとの期待感も持っており、30代と同様のアプローチを取る傾向があることが分かりました。
ファイナンシャルプランナーのアドバイス
ファイナンシャルプランナーの井戸美枝氏によると、資産形成は年代ごとに異なる重要性を持つといいます。
- - 20代・30代:早めの備えが肝要。
- - 40代・50代:本格的な見直しが必要で、特に50代は老後の準備や親世代の介護を意識するタイミングだとのこと。年末年始やボーナス時期に、介護や相続について家族間で話し合うことが提案されています。
まとめ
資産運用に対する意識的なギャップは、世代間で異なるものです。40代は学びや成長に対してオープンであり、50代は現実的な問題を前に消極的になっているようです。しかし、どちらの世代も老後に対する不安を抱えているのは同様です。資産形成に向けたアクションを意識的に取ることが、未来をより明るくするための第一歩になるでしょう。
詳しい調査結果は、メットライフ生命の公式サイトで確認できます。