保育施設と猛暑
2025-07-05 11:28:37

猛暑対策に悩む保育施設と保護者が直面する課題とは

熱中症対策に関する意識調査



最近、極端な気温上昇が続いており、2025年も例年を上回る暑さが予測されています。特に保育現場では、子どもたちの健康を守るため、どのように対応していくべきかが大きな課題となっています。そんな中、千株式会社が提供する保育テックサービス「はいチーズ!」が、全国の保育施設352カ所及び保護者891名を対象に熱中症対策に関する意識調査を実施しました。

調査の背景



厚生労働省が2025年6月より施行予定の「職場における熱中症対策の強化」も考慮に入れ、保育施設全体での対応強化が求められています。これに伴い、保育施設が実施している熱中症対策や、それに対する保護者の評価、また実際に保育中に起きた問題点について深堀りしていきます。

主な調査結果



1. 保育施設の対策と保護者の安心感



調査によると、約9割の保育施設が猛暑による戸外活動の制限に直面している一方、保護者の67.9%は保育施設の熱中症対策に「安心している」と回答しています。実施されている対策の中でも、特に「こまめな水分補給」と「空調の活用」が高く評価されています。さらに、約半数の保育施設では熱中症に対するマニュアル整備や医療機関との連携も行われていることが分かりました。

しかし、昨年の夏には83.2%の保育施設が熱中症警戒アラートに応じて「戸外活動の中止・制限」を余儀なくされ、施設関係者が子どもたちの成長を助けるための大切な活動が制限される事態に直面しました。この結果、保育現場が抱えるジレンマが浮き彫りになりました。

2. ホームサポートと体調管理への不安



また、保護者は子どもが熱中症になるリスクを、特に屋外での活動中に警戒しています。実際、昨年の夏に熱中症を発症した子どもたちの約半数が屋外で遊んでいるときに発症しており、保護者の中でも「園・学校での活動中」や「寝ているとき」など多様な場面での体調変化を心配していることが分かりました。

保護者の7割が「子どもが自分の体調の変化を伝えられないこと」に不安を持っていると回答しており、体調管理や必要なサポート体制に不安を感じている現状が見えてきました。

3. 日常生活の改善可能性



調査の結果、保護者の間では「こまめな水分補給」や「適切な服装」の意識は高い一方で、睡眠や食事管理の重要性にはまだ課題が残ることも判明しました。特に食事に対しては約3割の保護者が意識しているにすぎず、熱中症予防に向けた生活全般の見直しが迫られています。

結論



保育施設や保護者の間で熱中症対策は進んでいるものの、猛暑による戸外活動制限や子どもの体調変化の迅速な把握の難しさが依然として大きな課題です。今後は、保育現場のさまざまな工夫を促進しつつ、保護者の不安を軽減するための情報提供や支援が求められるでしょう。子どもたちが安全で健やかな成長を遂げるために、社会全体での取り組みが必要です。


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