中央開発株式会社、新しい人事制度HERBを導入
中央開発株式会社は、2025年6月25日に新たな人事制度を発表しました。この制度改定により、2026年7月1日から段階的に導入を開始します。新しい制度の特徴は、社員をBP職、ME職、A職の3つの職群に分け、その中でも特にBP職とME職においてジョブ型人事制度を採用したことです。この新制度は社員一人ひとりの能力を直結させることを目指しています。
公平・公正な人事制度の実現を目指して
新制度を導入するにあたり、中央開発株式会社は各役職の給与テーブルや昇降格の要件をすべての社員に公開しています。この透明性がもたらすのは納得のいく評価体制であり、社員の間に公平性を感じさせることに繋がっています。これは新制度HERBの基本理念でもあり、企業全体の信頼性を高めています。
人事制度改定の経緯
中央開発株式会社は、もともと2012年4月に『役割別等級制度』を策定、その後も社会情勢に応じた改良を重ねてきました。今回は人材マネジメントの課題に応じて新しい制度への改定を決定しました。この新制度は『Holistic Talent Engagement Job Role Based Human Resource System』の略で、HERBと呼ばれています。
HERBでは、企業理念、経営目標、事業戦略と結びつけた体系的な人事制度の構築が目指されています。これまでの制度に比べ、個々の技術やスキルが直接的に待遇に反映されやすくなっており、その結果として専門性の高い人材のパフォーマンス向上が期待されています。また、少子高齢化による採用難への柔軟な対応も見込まれています。
新制度の具体的な内容
新制度では、正社員の総合職を3つに分けます。それがビジネスプロフェッショナル(BP)職、マネジメントエンジニア(ME)職、アソシエイト(A)職です。特にBP職とME職ではジョブ型制度を導入し、職務に基づいた管理が行われます。これにより、マネジメント職以外の社員にも高水準のキャリアパスを提供することが可能になります。
各役職の職務記述書は、職務の難易度、責任、影響力などの要素に基づいて評価され、その評価に基づいて等級が決定されます。A職については、従来の一般職の役割を担いつつ、新たな評価手法が導入されます。
制度導入のスケジュール
この新制度は2025年から2026年にかけて段階的に導入される予定です。
2025年度の改定項目
- - A職の役割等級制度を維持し、評価手法を導入
- - 洗替給の精緻化
2026年度の改定項目
- - BP職・ME職の役割等級制度を職務等級制度に変更
- - 役職者の役職名変更
社員の生の声
この新制度について、本社の技術職のO氏は、「管理職にジョブ型制度を採用したことで仕事が多面的に定義されました。これからは人事評価がより明確になり、業績に直接影響しない職務でも評価されるようになりました。良い制度になったと感じています」と語っています。
中央開発株式会社について
1946年に設立された中央開発株式会社は、日本初の地盤コンサルティング会社としてスタートしました。その後、地質調査業界のパイオニアとして数々のビッグプロジェクトに関わり、土木設計や防災コンサルティングなどの事業領域を拡大しました。
近年では、デジタルトランスフォーメーションを推進するための「地質DX」も進めています。また、AI分野での研究開発も行っており、地域のインフラ整備に貢献しています。
さらなる詳細は、中央開発株式会社の公式ウェブサイトでご確認ください。