無人油圧ショベル「ヨイショ投入くん」のレンタル開始！建設業界の未来を変える技術

無人油圧ショベル「ヨイショ投入くん」の登場

株式会社レンタルのニッケンが、ARAV株式会社が開発した自動運転の油圧ショベル「ヨイショ投入くん」を2025年9月1日から全国でレンタル提供開始します。この新しい技術は、建設業界における深刻な人手不足や技能継承の課題を解決するために誕生しました。

自動化の必要性

建設業では、人手不足が進行し続け、現場の生産性が低下しています。自動化技術はこれに対抗するための重要な手段となりつつあります。しかし、これまでの自動化機器は導入コストが高く、特に中小企業にとっては導入が難しい状況でした。レンタルのニッケンは、この課題に対して「まずはレンタルで試す」という選択肢を提供することで、企業が気軽に無人化技術を試せる環境を整えました。

ヨイショ投入くんの概要

「ヨイショ投入くん」は後付け可能な自動運転システムを搭載した油圧ショベルです。プラントやリサイクルヤードで使われるこの機械は、LiDAR（ライダー）やIMU（慣性計測装置）といったセンサーを活用し、周辺の環境をリアルタイムで把握します。これにより、最適な掘削や排土動作を自律的に行います。無人操作が可能となることで、作業の効率化や安全性の向上が期待されます。

提供内容とレンタルの利点

レンタルは、CAT320を基本とした後付け方式で提供され、利用企業は必要に応じて期間を設定できます。初期投資が軽減されるため、特に資金繰りが厳しい中堅・中小企業にとって大きな利点です。提供地域は全国主要拠点から始まり、順次拡大予定です。対応用途は、プラントやヤード、再資源化施設等の投入工程全般にわたります。

将来の展開

株式会社レンタルのニッケンは、全国の建機ネットワークを活かして「ヨイショ投入くん」の導入支援や保守体制を強化していく計画です。実運用も行い、現場から得られるフィードバックを基にして、ニーズに応じたカスタマイズ機や応用機種の開発も視野に入れています。これにより、変化する現場環境により柔軟に対応できるような体制を構築します。