シニア女性のデジタル化が加速中
アクティブなシニア女性たちが進化を続けているデジタル環境。特に「ハルメク 生きかた上手研究所」が行った調査によると、55~74歳の女性468人において、スマホ利用率は98.9%に達しています。これは、2024年と同じ数値で、年代間に大きな差がないことも分かりました。時代とともに、多くのシニア女性がデジタルデバイスを当たり前のように使いこなしています。
デジタルデバイスにおけるシニアの意識
調査によると、スマートウォッチの利用率は2024年の1.8倍に増加し、12.6%に達しました。これは、シニア女性たちが健康管理をより巧みに行うようになったことの現れです。しかし、スマートスピーカーの利用は依然として伸び悩んでいます。
特にコロナ禍以降、ネットショッピングを利用するシニア女性の割合が急増しました。2025年には64.3%が利用した経験があるという結果が出ており、これは2024年比で12.2ポイント増。この時代の流れに乗り、オンラインショッピングを楽しむ傾向が明らかになりました。
ポイ活の過去最高記録
さらに、ポイ活を実施しているシニア女性は51.9%という過去最高の数値を記録しています。「支払いポイントを貯める」「クーポンの活用」「くじをひく」といった具体的な方法も普及し、経済活動においてもシニア世代が積極的に取り組んでいる様子が見受けられます。
ソーシャルメディアの利用状況
SNSの利用状況も注目されます。特にInstagramやX(旧Twitter)の利用率が上昇しており、今や41.5%がソーシャルメディアを利用しています。一方で、Facebookの利用は減少傾向にあるという興味深い結果も見られました。シニアたちが、より親しみやすいプラットフォームを選んでいる様子が伺えます。
デジタル解決へのシフト
スマホ関連の疑問を解決する方法も変化しています。「人に尋ねる」方法よりも「自分で検索する」ことが増え、特に60代以降の人々にその傾向が顕著です。AI検索を利用する人も増加しており、特にChatGPTなどの活用が目立っています。
多くのシニア女性は、AIを情報検索のツールとして利用しつつ「自分の悩みを相談する」といった利用方法にも関心を寄せ始めています。これにより、デジタルに対する受け入れ方が一段と進化していることは間違いありません。
今後の展望
シニア女性のデジタル化は、今後ますます進展していくことでしょう。毎日の生活の中で、デジタルデバイスは欠かせない存在になりつつあり、特にスマホは生活の一部として欠かせない道具となっています。この流れは、今後の世代をも巻き込んでいく可能性が高く、多くの企業がこのシニア世代に向けた商品やサービスを提供していくことが期待されます。
このような変化が、デジタル共生時代を形成する一因となり、シニア世代の社会進出や生活の質を向上させる重要な要素になっていくことでしょう。