石川県輪島市での避難所デジタル化体験
石川県輪島市で開催された総合防災訓練では、「避難者マネジメントシステム」を用いて避難所運営のデジタル化が実証されました。2025年10月19日、輪島市大屋公民館において行われたこの訓練には79名の市民が参加し、AI技術を取り入れた新たな避難者受付の仕組みを実体験しました。
訓練の背景と目的
令和6年に発生した能登半島地震を受けて、避難所運営の効率化が今急務となっています。特に発災直後の混乱した状況において、避難所での迅速かつ正確な受付業務は生命を守るための重要な業務です。バカンはこれまでに200以上の自治体で、リアルタイムの混雑情報や避難所マップを提供してきました。
今回の訓練では、市民にデジタル技術を活用した避難所受付の利点を実感してもらうことを目的として、参加者からの貴重な意見を収集する機会となりました。
避難訓練の概要
- - 実施日: 2025年10月19日
- - 実施場所: 輪島市大屋公民館 (輪島市小伊勢町丸垣内22-1)
- - 参加者: 輪島市民
- - 想定地震: マグニチュード7.6(震度7)の地震を想定
実施内容
参加者は、デジタル避難所受付の各機能を体験してもらい、以下の3つの方法で入力を行いました:
1.
QR読取でWebフォーム入力: 避難者はQRコードをスマートフォンで読み取り、Webフォームに情報を入力します。
2.
カードリーダーでの読取: マイナンバーカードや運転免許証をカードリーダーにかざすことで情報が取得されます。
3.
LINEでのQR読取: バカンのLINE公式アカウント「VACAN防災」を使い情報を入力します。
検証結果の報告
この訓練には79名の住民が参加し、アンケート調査の結果、デジタル手段を通じた入力の操作感については肯定的な意見が多く寄せられました。特に、マイナンバーカード利用時は100%スムーズに操作できたとの評価があり、Webフォームも77%のユーザーによって高い評価を得ました。
バカンの新機能とシステム
今回使用された避難者マネジメントシステムは、複数の機能を統合したプラットフォームです。避難所の位置や混雑状況を把握するための「VACAN Maps」や、管理者向け機能「VACAN Console」によって、避難所における名簿の人数管理を効果的に行える仕組みが整っています。このシステムにより、リアルタイムで避難所の状況を把握でき、住民が適切な避難先を選ぶ際にも役立ちます。
今後の展望
バカンは、避難所の混雑状況の可視化に加え、マイナンバーカードを活用した入退所管理機能や避難者名簿の作成機能を追加していきます。また、物資の必要量の予測や避難者データの外部システム連携も視野に入れ、公共施設の予約や観光・イベント情報の発信など、日常生活でも活用できるようなシステムを構築していく予定です。さらに多くの自治体と協力し、安全でスムーズな避難をサポートするための機能開発が期待されています。
会社情報
株式会社バカン
代表者: 河野剛進
所在地: 東京都中央区新川2-8-4ナカリンオートビル3F
Web:
vacan.com
バカンは「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ。」をミッションに、混雑・人流マネジメントサービスの提供を行い、私たちの生活をより便利にする技術を追求しています。