横浜で話題のオークウッドスイーツが売却へ。JLLの支援で進む新たな展開とは

横浜で注目のオークウッドスイーツ横浜の売却

2025年3月28日、総合不動産サービスの大手JLLが、シンガポールに拠点を持つメープルツリー・インベストメンツへの「オークウッドスイーツ横浜」の売却支援を発表しました。この動きは、サービスアパートメント市場の成長を背景としています。

「オークウッドスイーツ横浜」とは？

2020年にオープンした「オークウッドスイーツ横浜」は、横浜の馬車道駅のすぐ近くに位置し、175室の現代的なアパートメントを有しています。これらのアパートメントは、パノラマビューの眺望と簡易キッチンを完備しており、長期滞在に最適な環境を提供しています。

この立地は、横浜みなとみらい地区の主要オフィスビルや観光スポットへのアクセスも良好で、観光客やビジネス利用者から広く支持されています。特に日本を訪れる外国人旅行者の増加に伴い、その需要は高まる一方です。

日本のサービスアパートメント市場の現状

JLLの分析によると、日本のサービスアパートメント市場はまだ発展途上にあり、客室面積が小さく、2名までの宿泊に特化した施設が多いのが特徴です。しかし、このニッチ市場には未だに成長の余地があります。アスコットやMIMARU、セクションLなどの企業が、需要と供給のバランスに商機を見出し、各地に拠点を広げています。

実際、Booking.comの調査によると、アジア11ヵ国・地域における家族旅行者の間で最も人気の旅行先は東京となっており、横浜もその影響を受ける形で訪問者が増えることが期待されています。

投資者の注目

JLLホテルズ＆ホスピタリティグループの上西久夫シニアヴァイスプレジデントは、「オークウッドスイーツ横浜」のような高品質なサービスアパートメントは長期滞在のニーズに応え、繁忙期には高い客室平均単価（ADR）を獲得できるため、投資家から大きな関心を集めていると述べています。また、訪日外国人旅行者数の歴史的な増加が、魅力的な特徴を持つホテルにとっては絶好の機会として捉えられています。

JLLについて

JLLとは、ニューヨーク証券取引所に上場する国際的な不動産サービス会社であり、オフィス、リテール、インダストリアル、ホテル、レジデンシャルなどの多岐にわたるサービスを提供しています。世界80ヵ国に展開し、約112,000人の従業員を擁するJLLは、2024年には234億米ドルの売上高を見込んでいます。その企業目標は「不動産の未来を拓き、より良い世界へ」というものです。